7セグメント付きUSB昇圧コンバータでより簡単にACアダプタを作成しよう

もっと簡単にUSB電源でACアダプタを作成したい

数か月前に、昇圧DC/DCコンバーターを使いファミコンの代用ACアダプタを作成した記事を紹介しました

しかし、電圧を調整する際にどうしてもテスターや半田付けが必要になってきます。

まぁ、ハードオフ好きのジャンカーな人なら当然の如く半田ゴテやテスター等のツールは常備していると思いますが、その方面に興味のない人にとってはそれを準備するのも面倒な話です。

という事で、今回はこれを購入。値段は300円ほど。

USB端子と7セグメント搭載

中に入っているのはこのような基盤。

USB端子があるのでダイレクトにUSBアダプタに接続可能。

あまり意味ないような気もしますが、サイドにマイクロUSB端子もあるので、そちらから給電も可能。

またUSB以外にも、半田付けが必要ですが上下にあるVin-、Vin+端子からの給電も可能(入力可能電圧は3.5V~12V)。

ダイヤルを回して任意の出力電圧を設定可能

この基盤の最大の特徴は、7セグメントディスプレイ搭載である事。

サイドのつまみを回すと電圧の変更が可能(時計回りに回転させると昇圧)なのですが、別途テスターを用意しなくても液晶表示で出力電圧をリアルタイムで確認できます。これは非常に便利。

ただ、逆に言うと簡単に回せるだけに、小さな子供などがいたずらで不用意に回転させて電圧を上げすぎた状態で気づかずに機器に接続して壊してしまう等の事故も有るかも知れません。電圧を半固定状態で使いたい時は注意しましょう。

ちなみにこのディスプレイは、スイッチボタン操作によって表示のオン・オフ切替が可能。

ケーブル接続時に半田付けも不要

任意の電圧出力に設定出来たら、次は任意のコネクタケーブルを接続するのですが、これも非常に簡単。

端子接続部にケーブルの芯線を差し込んだ後、上部のマイナスネジを締めていく事でケーブルを固定できます。ネジなので取り外しも簡単に出来ますし、プラスマイナスの極性を逆にしたい場合も芯線を逆に差し替える事で簡単に変更が可能になっています。

今回はファミコン用に外径5.5mm内径2.1mmを接続してみました。

*ファミコンは通常のACアダプタとプラグの極性が逆(センターマイナス)なので、基盤の出力のプラス側に黒線、マイナス側に赤線を繋ぎましょう。逆に繋ぐと最悪ファミコンが壊れます。詳細は前回の昇圧コンバータの記事を参考にしてください。

動作も安定

今回は実験のためにUSBの5Vから10Vに昇圧してファミコンに繋いで数十分運用してみましたが、さほど熱を持つこともなく安定して動作していました。(USBの電源アダプターは2A出力タイプを使用)

余程の長時間運用でもなければ特に問題はないかと思います。

電子工作好きなら一個持っておくと便利

USB端子から簡単に任意の電圧(出力電圧 1.2V~24V)を準備できますので、電子工作をする方やACアダプタを自作するときに重宝すると思います。(ただし、接続するUSBアダプタにもよりますが、出力電力はせいぜい数ワット程度なので消費電力が大きな機器への接続は避けましょう。)

工夫次第でいろいろな用途に使用できると思いますので、持っておいて損はないと思います、値段も安いですしね。

ではまた。

追記

↓後日、ファミコンの方は昇圧コンバータを使用せずにダイレクトにUSBで電源供給できるように改良しました。

後期型ファミコンをUSB電源化してみた

 

Author: Naokit

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