PS2を頂く
先日、知り合いから捨てる予定だというPS2を頂きました。ずっと前から使用しておらず、具体的な症状は忘れてしまったとの事です。こういうのはジャンカーとしては大好物なので有難く譲っていただきました。
写真は20分程清掃した後なので比較的キレイに見えますが、所有者の方がかなりのスモーカーの方だったので、もらった当初はファンや排気口はヤニによる茶色いホコリが全体的に付いているという悲惨な感じでした。
型番は”SCPH-30000”。HDD拡張ベイが搭載されているモデルで個人的には50000番台の次に好きな機種です。
症状を確認してみる
とりあえず電源をON。お、問題なく電源は入りますね。
しかし、DVDトレイが開きません。内部でゴムベルトが滑っているだけなら、ボタンを押した時に一瞬”ガチャ”っといった音が聞こえるのですが、それも聞こえません。
しばらくすると、”ディスクの読込に失敗しました”とのエラーが表示されました。DVDトレイは開かないのですが、どうやら中にディスクが入ったままになっているっぽいですね。
後、コントローラーの動作やメモリカード類の読込は特に問題ありません。不具合はDVDドライブ関連だけのようですね。
分解していく
症状が分かったら、とりあえずは分解ですね。早速封印シールを剥がして分解して内部を確認してみましょう。
上蓋を開けてみました。ヒートシンク類に多少腐食サビがあるものの、思ったよりもキレイでした。
次にDVDドライブの蓋を開けてみると、やはり中にはディスクが入ったままになっていました。
ディスクを取り出し、ピックアップレンズの稼働軸を確認した所、内部に結構な量のホコリが絡まっていました。
読込動作に影響する可能性があるのでお手入れしておきましょう。
続いてピックアップレンズのお手入れ。スモーカーの方が使用していたPS2ではレンズ部分にヤニ等の頑固な汚れが付着している可能性があるので無水エタノール等を染み込ませた綿棒で軽く拭いてやります。
ここまでの作業で一旦電源を入れて動作テストしてみます。お、なんか回転がスムーズになった気がする。
しばらくすると、ディスクを読み込みゲームが起動しました。やはり、ピックアップレンズの汚れが原因でした。
ちょっと面倒なピックアップ調整も考えていましたが、今回は不要だったので比較的楽でしたね。とりあえず、ディスク読込に関してはこれで修理完了。
DVDトレイを直していく
次はトレイの開閉の修理をしましょう。ネジを外しDVDトレイを外します。
トレイを外した後、更に下部のカバーにある2つのネジを外すと、
トレイ可動部のゴムベルトやギヤにアクセスできるようになります。
開閉出来ないのはゴムベルトが伸びきってしまっているのかとも思いましたが、確認した所特に異常は無いようです。
一応、軽く拭いて元に戻しておきました。
トレイが開閉しない原因を調べるため内部をしばらく観察していたのですが、どうやらギヤ部と連動して動く白い棒状の部品の軸部分が、DVDトレイ部の溝に上手く嚙み合っておらず、引っかかって動くことが出来ない状態になっていた事が判明しました。
原因が分かれば、後は上手く噛み合うように調整して組み立て直してみます。
組み上げ後動作確認をしてみると、トレイが無事にスムーズに開閉する様になりました!。こちらも修理完了です。
修理完了後、家にあった映画のDVDを動作テストでしばらく動作テストをしていたのですが、ついついそのまま2時間近く最後まで見てしまいましたw PS2はDVDプレイヤーとしても優秀なのでいいですよね。
って事で、今回はここまで。では、また。