HDDにSMARTエラーが出るようになった
我が家には友人から頂いたり、ジャンク品から抜き出したり、SSD交換後使用しなくなった等のHDD(ハードディスクドライブ)のストックが少なくとも10数台あります。
これらのHDDは新OSインストールのテスト用に使用したり、バックアップデータの予備の保存場所にしたりと時々使用しているのですが、先日メンテナンス中にこの中の2.5インチサイズのHDDの一つでSMARTエラーが出るようになりました。
SMARTって?
SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)というのは、簡単に言うとHDDの自己診断情報の事です。
HDDは稼働中に何かしらのエラーが生じたりした場合、HDD自身がその各種情報を内部に記録しています。
この情報はWindowsの標準機能では最低限のチェックしか出来ないのですが、”CrystalDiskinfo”と呼ばれる(かなり有名な)フリーソフトで簡単に詳細な情報の確認が可能です。
今回のHDDのSMART情報
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上図がCristalDiskinfoによる今回のHDDの診断結果です。左上に”注意”という診断結果が表示されていますね。
詳しく見てみると、”代替処理保留中のセクタ数”という項目が黄色で表示されておりそこが注意が必要な項目になっています。
これらの各情報は専門的な知識が無いとなかなか判断が難しい(私Naokitも正直細かい事は良く分かりません)のですが、ネットで情報を調べてみたところ、他の箇所のエラーの場合は素直にHDDを交換した方が良い場合が多いようですが、この”代替処理保留中のセクタ数”のエラーの場合はフォーマットによりエラーを修復できる可能性があるとの事です。
とは言っても、もちろん物理的に修復が可能なわけではなく、論理的にエラーの出ている領域を修正し変更を加えるというものらしいです。
今回のHDDは使用時間もまだ5000時間弱とまだまだ捨てるのには惜しいので今回はダメ元で修復を試みたいと思います。
標準フォーマットを試してみる
最初はHDDメーカーが出荷時に行うローレベルフォーマットを行えるソフトが必要かなと思いましたが、Windowsの標準機能のフォーマットでも修復できたという情報があったので、今回はそれを行ってみます。
まずは対象のHDDをUSBの外付けHDDに変換する機器を使い母艦となるPCに接続します。
エクスプローラーで対象のドライブを右クリックしフォーマットを選択します。
(ディスクの管理メニューからより詳細なフォーマットをする方法もありますが、今回はこの簡単な方法で行います。)
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フォーマットメニューが開きますので、”クイックフォーマット”のチェックを外し開始を押します。これで標準のフォーマットが出来ます。
(当然内部のデータは全て消えますので注意)
無事修復完了
自分の環境の場合、フォーマット完了までに約6時間程かかりました。
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早速、CrystalDiskinfoで状態を確認してみます。
無事エラーが消えて、正常の表示になりました。”代替処理保留中のセクタ数”の生の値も1から0に減っています。
まぁ、論理的なエラーを修正しただけなので、今後しばらくは同箇所のエラーが頻発しないか様子を見る必要がありますがとりあえず一安心です。
とにもかくにも、エラー表示が出ないのは精神衛生上は良いかと。
重要なデータを保存するのは念のため避けますが、今後も経過を観察しながらまだしばらくは使っていきたいと思います。
では、今回はここまで。