知人から譲り受ける
先日、知人より ノートPCの調子がかなり悪く、新しいものに買い替えたとの事で故障したPCをブログネタになるかもと格安で譲っていただきました。
古いPCといってもRyzen7の4700U搭載で今でも中々の高性能PCです。これは期待大。
動作確認
では、早速電源を投入して診断していきましょう。
特に問題なくメーカーロゴが表示されます。あらかじめ知人側でストレージの内の内容は消去してもらっているのでOSは立ち上がりませんが。
BIOSも問題なく起動。ここまでは全然問題無いような感じですね・・・・。
Windows11をインストール
とりあえず手元にあったUSBメモリからWindows11インストールメディアを作成してWindows11をインストールしてみましょう。
インストールプログラムも問題なく動作しています。
Windowsインストール作業も問題なく進行しています・・・・・・
と、思ったらインストール途中でエラーが出ました。
たまたまエラーが出たのかと思い、もう一度最初から同作業を行ってみても同様にエラーが出ます。
その後、インストールメディアで使用しているUSBメモリを疑いましたが、他のPCでは問題なくインストール作業が進行しますのでこれも問題なし。
これは、どこかおかしい・・・・・。
M.2 SSDを交換してみる
って事で分解作業です。ひっくり返して、
はい。裏ブタを取り除きました。このPCは通常のプラスネジでは無く、トルクスドライバーが必要なのでちょいと面倒でした。
さっと、基板を眺めてみましたが、特に異常は見つかりません。
まずは、安全のためバッテリーの電源を抜いておきます。
さらに、念のため左中央部にあるボタン電池の配線を一旦引き抜いてBIOSもリセットしておきます。
では、作業再開。Windows11のインストール作業中にエラーが起こる事から、怪しいと思われるM.2 SSDのストレージを交換してみます。
デフォルトでは2242サイズのM.2 SSDがサイズ変換用のアダプタを介して装着されていました。これはプラスドライバーで簡単に取り外しOK。
って事で、家で余っていた2280サイズのM.2 SSDに交換。
やっぱりエラー
M.2 SSDも交換して満を持してWindows11をインストール作業再開。
・・・・・が、やっぱりエラーが表示されます。
あれ? M.2 SSDの方の問題ではなかったのか・・・・。
となると、あれか?
となると、怪しいのはアレです。Memtest86を使用して内蔵メモリをチェックを行ってみます。
すると・・・
ギャーーーーッ!出るわ、出るわのメモリーエラー。すごい数のエラーが検出されて行きます。
最終的なエラー数はちょうど10000!!。なんともキリが良いっ!w
幸い最初の方のメモリアドレスは正常で中盤以降ぐらいからメモリエラーが頻発している様なので、おそらくメモリ使用量が少ない時は問題なく動作し、ある一定量の使用量になるとエラーが出てフリーズしたり不安定になる症状が出ていたのだと思います。先ほどのBIOS画面等が問題なく表示されていたのはこういう理由だと思われます。
メモリ直付けPCの弱点
さて、結論から言うと詰みました。
メモリエラーであれば、一般的なPCであれば単純に”メモリ交換すれば解決!”となるのですが、このPCは最近増えてきている”メモリオンボードタイプのPC”。つまりメモリが基板上にハンダで直付けされており、交換は不可なのです。
後でメモリカバーを取り外してみましたが、こんな感じでメモリが基板上にくっ付いています。厳密にはこの8枚ほどあるチップを全て交換すれば理論上動作する様になると思いますが、高度な技術が必要になるので自分の技術では無理ですね・・・・・。
どうしても修理したい場合はこのマザーボードの型番で検索すれば、現時点ではAliexpress等で基板セットが購入できるのでそれを購入して交換するのが現実的ですが、それだとコストがかかり過ぎる(ブログ執筆時点の相場で約30000円)ので今回は素直に諦めましょう。(今後、液晶割れなどの同一機種が偶然手に入れば2コイチで直してみたいと思いますが。)
しかし、製造時のコストの問題でしょうが最近こういう構造のノートPCが増えてきてジャンカーとしては非常に残念です。
まぁ、IOSやAndroidタブレットでほとんどの作業が事足りるようになった昨今において、自分もWindowsノートPCを買う機会も、持ち歩いて使う事も極端に減って来ているのでどうでも良いといえばそれまでなんですが。(家ではデスクトップPCしか使いませんし。)
って、事で今回はここまで。では、また。






























