ディスクシステムを購入
先日、フリマサイトでとあるものを購入。
ファミコン用の周辺機器としては比較的有名なディスクシステム(ジャンク品・後期型)です。
私Naokitは、当時ディスクシステムは普通に所持していたのですが、後にスーファミを購入した際に親から、”新しいの(スーファミの事)があるんだから古いゲーム機は親戚の子に全部あげなさい。” という拒否権の無い命令を突き付けられ、泣く泣くディスクシステム関連の本体及び各種ソフトを手放した過去があります。
少々トラウマに
手放したソフトには今では結構貴重な”悪魔城ドラキュラ”や”ゼルダの伝説”、”リンクの冒険”、”奇々怪々”、”バブルボブル”、”新鬼ヶ島”、”遊遊記”等の数々の名作ソフトもあり、数年後にかなり後悔した思い出になってしまいました。
(ちなみにその親戚の子は数年後にそれらのゲームは全て使わなくなって処分したようです……)
そのため、近年になってジャンクでレトロゲーム機を買っても、ディスクシステム関連にはその強いトラウマがあったためあまり話題にはしていませんでした。
今回はそんな過去を少しでも払拭し思い出を取り戻すべく修理にチャレンジしてみる事にしました。
動作テスト
では、早速動作テストをしてみましょう。
電源を入れた後のマリオとルイージの追いかけっこのデモ画面表示は問題なく表示されています。
そして、ディスクを挿入すると・・・・
異音の後、ディスクセットエラーが出てゲームが起動しません。
異音から察するに原因はアレに間違いないでしょうねぇ。
分解していく
・・・って事で、どんどん分解していきましょう。ディスクシステムの分解記事はググればたくさん出てくると思うので今回は詳細は割愛します。
基板部分とドライブ部分を繋ぐケーブルを外し、
今回の修理が必要なドライブ部分のみを取り出しました。
ちなみにドライブ内の制御チップはコピー対策プロテクト済みのFD3206Pでした。まぁ、普通の人はあまり興味ないと思いますが。
原因はゴムベルトの劣化
ドライブ部を更に分解して内部を見てみると、予想通りゴムベルト部が経年劣化で切れていました。このゴムベルト切れはディスクシステムの持病であり、ジャンク品のディスクシステムにはほぼ100%生じている症状と言えます。
このゴムベルト、このようにピンセットでサッと取り除ける部分は良いのですが、
プーリー部分のゴムはベタベタに溶けている事が多く清掃作業にはやや骨が折れます。
綿棒などにエタノール等を染み込ませてしっかりと取り除いていきましょう。
ゴムベルトを交換
清掃作業が終わった後はゴムベルトの準備です。
ネット上では代用品として”モビロンバンド”を使う記事が非常に多いですが、モビロンバンドは耐久性が低く1年持たなかったという話もよく聞きますので、今回は前回ブログでも使用したテープレコーダ等の修理用に使っていたゴムバンドを使用します。これなら5年位は持つでしょう。
(直径は確か7cmのものを使用しました。)
ゴムベルト交換時はまず作業に邪魔な基板部分を持ち上げ養生テープ等で立てた状態で仮固定します。
次にギア部分を押さえている三角形の押さえ部分のネジを外します。
ここで押さえを少しだけ持ち上げて各部にわずかな隙間を作り、
その隙間部分を利用してギア部分を外さずに新しいゴムベルトを中に通していきます。
ネット上の記事ではギア部分をスライドして一旦取り外し、全部バラしてからゴムベルトを付ける方法が紹介されている事が多いですが、この場合、後で超面倒なヘッド位置調整作業が必要になるので、自分はギア部分は動かさず隙間を上手く利用する方法でゴムベルトを通しました。
ゴムベルトはもう一方をモータ部のプーリー部に引っ掛け、最終的にこんな感じで無事に取り付け完了しました。
読み込みも問題なし
本体を組み直し、ディスクカードをセットしてしばらくすると….
無事”ゴルフ”のゲームが起動しました!修理成功です。
ヘッド位置調整もせずに一発起動で済んだので今回は比較的楽な修理でしたね。
念のためディスクカードを裏返してB面に入っていた”麻雀”のゲームの起動も無事確認。バッチリですね。
やっぱりカッコいい!
って事で、幼少期の経験から少しトラウマが残っていたディスクシステムですが、無事に修理も完了して改めて遊んでみると愛着も湧いてきました。当時も長いと感じていたロード時間や面倒なディスクをひっくり返してA面/B面を変更する作業もこれはこれで味があります。何よりファミコンを上に乗せたこのフォルムが当時の憧れだったしカッコいい!!
今後もメンテナンスしながら大事に使って行こうと思います。
って事で、今回はここまで。では、また。