PC-9821のFDD故障
*今回のネタは、以前の記事でジャンクで買ったPC-9821(以下98)にFDDの故障(内部のフラットケーブルの亀裂&断線)が見つかったという記事の続きです。
↓以前の記事はこちら
さて、98に元々搭載されていた故障FDDの型番は”FD1231T”という型番のモデルでしたので、後日フリマサイトでAT互換機用の型番の”FD-1231M”というFDDドライブを発見&購入。実は全く同じ型番では無く、似た型番のモノだったのですが、改造方法が紹介されているサイト様のリストに記載のある機種でしたので まぁイケるだろうと深く考えずに購入。(実はこれが後々トラブルになるのですが・・・)
今回はこれを改造して98で使用出来るようにチャレンジしたいと思います。
代用するFDDを改造していく
試運転の資料館
https://shiuntenlos.ie-yasu.com/98ma0050.htm
↑先ほども少し紹介しましたが、今回の記事は上記サイト様のFD1231Mの改造情報を参考にさせて頂きました。
まずはFDDを分解。
とりあえず、2HD / 2DDの検知をしているスイッチをハンダを吸って除去。
除去した接点を1KΩの抵抗でショート。
R1端子の上下間をショート。
T/Hと書かれているハンダでショートされている部分のハンダを除去。
少し説明を端折りますが、この除去したT/H部分の”左側端子”と34番ピン、及びC4端子TP5端子をそれぞれジャンパー線で繋ぎます。
後は、FDDケーブル差込部分の信号が98とAT互換機用では真逆方向になっており、そのままではケーブルを反転するだけでは端子部の突起と干渉して挿せないので一部のプラスチック部分をカットして逆方向に挿せるようにします。
以上でほぼ改造が終了。今回の機種は比較的改造が簡単な様です。
動作確認をしてみる
本体に改造したFDDを取り付けます。スイッチを入れると・・・
おーっ!、前回は読めなかったフロッピーディスクの起動ディスクが読み込めています。MS-DOSが起動出来れば、後はハードディスクを準備して各種OSをインストール出来るようになります。
無事、改造成功です!
・
・
・
・・・とはなりませんでした。
何回か起動テストをしたのですが、その後読込途中に読込エラーが起こったり、I/Oエラーが出て起動しないというパターンが頻発する様になりました。
最初は今回購入したFDDの不具合か、改造の失敗かとも思って悩んでいましたが、先ほどのサイトの改造情報を良く読み直した所、
”コントロールチップに”FDN30x”を搭載した機種ではPC-9821のXa7以降の機種(今回の本体も該当機種)では正常動作しない(一部表記を抜粋)”といった表記が。もしかしてこれが原因?
再び分解してFDD内部基板を確認してみると、
・・・上記内容に該当する”FDN305”でした。orz
だから動作が不安定だったのか・・・。
オークションで購入
上記の様な理由でもう改造する気力もだいぶ失せたので、今回は少し負けた気がしますがオークションサイトで純正のFDDと互換性のあるソニー製の”MPF520 F/D10”を落札。送料込みで1500円程。
天板部の凹みがあり、ベゼル・シャッターカバーも無く、動作未確認の完全ジャンク品で、ダメ元で購入したのですが、
動作音がやや大きい点を除けば普通に動作しました。
フロッピーディスクを変えたりして何度かテストしたのですが、読込エラー等も起こりません。やりました。ラッキージャンクでした。
最初からこうすりゃよかった・・・・・。
後はハードディスク増設だ
紆余曲折ありましたが、無事FDDが動作する様になりました。最後は欠品しているハードディスクの増設ですかね。
ハードディスクも98で使用する場合は容量制限や規格上の問題がいくつかありそれをクリアする必要があるのですが、それはまた次の機会に紹介したいと思います。
今回はここまで。では、また。