Amazonセールで購入
少し前に話題になっていた中華のIntel N100プロセッサ内蔵のミニPCがamazonのセールで1万円台の特価だったので購入してみました。ちなみにメモリは8GB・ストレージはM.2 SSD 256GBと標準的な仕様。
N100搭載のミニPCは中華メーカーからかなりたくさんの種類が出ていますが、自分が今回購入したのはCHUWIの”Hero Box2023″というモデル。
しかしこのN100搭載モデルミニPCの流行の仕方って、15年ほど前にAtom搭載のネットブックが流行したのを彷彿とさせる気がするのは自分だけでしょうかねぇ。あの頃はいろいろとネットブック買い漁ってました。
N100プロセッサって?
話題になっていたので知っている人も多いと思いますが一応おさらいを。”N100”プロセッサはインテルが2023年の1月に発売したCPU。位置づけ的には従来のCeleronやPentium等の下位ブランドに置き換わる省電力CPUとされています。
ここで、従来のCeleronの後継とだけ聞くと、”どうせがっかり性能だろう”というイメージを持つ方も多いかも知れませんが、その常識を覆してかなり高性能だと話題になったのがこの”N100”プロセッサなのです。
導入に制限の多いWindows11にももちろん対応しています。
開封してみる
箱の中に入っていたものはこんな感じ。本体・ACアダプタ・VESAマウンタのみのシンプルな構成です。マウスやキーボード、モニタケーブル等は付属していないので別途用意しましょう。
VESAマウンタは必要に応じて使用する事により、モニタ裏に本体を取り付け可能になり一体型パソコンのように運用できます。
ACアダプタは12V 3Aの36Wタイプ。
電源は出来ればType-Cケーブルで供給できるようにして欲しかった。
詳しく見てみる
大きさはこんな感じ。大体、一般的な無線ルーターサイズといった位ですね。
外装はプラスチックで少し安っぽいですが、重量は約500g程でかなり軽いのは良いです。
前面のインターフェース。
左からUSB Type-C端子、USB3.0 x2、Micro SDカードスロット。
標準でMicro SDカードスロット搭載とは少し珍しいですね。
続いて背面のインターフェース。
左から電源プラグ端子、VGA端子、HDMI端子、LAN端子、USB2.0 x2、イヤホン端子。
これも今時VGA端子搭載は珍しいですね。普通に考えるとHDMI端子2個の方が使い勝手は良いですが、まぁ、この機種で無理に2画面出力で使用する事は少ないと思うのでそこまで気にはなりませんが。
裏面にはVESAマウンタを取り付ける窪みがあります。
この裏面パネルは取り外しが出来、中は2.5インチのドライブが搭載可能になっています。
今回は手元に大容量SSDが無かったのですが、折角なのでHDDでも突っ込んでおきましょう。
ベンチマーク計測
ではモニタに繋いで、サクッとWindows11の初期設定を終わらせてしまいましょう。
セットアップ時は過去の激安PCにありがちだった”もっさり感”もほぼ無くかなり快適でした。
次に各種ベンチマークを導入して結果を見ていきましょう。かなり話題になったCPUなので既にネット上では見飽きる程の同様のベンチマーク結果があるかも知れませんが、答え合わせ的な意味合いで見て頂けると幸いです。
Cristal Disk Mark(内蔵SSD)
内蔵の256GBのM.2 SSDはNVMe規格の高速なものでは無く、SATAタイプのようなのでこんなもんですかね。
まぁ、例えNVMe規格のものであったとしても規格上の制限でそれ程速度向上は見込めないようです。
Cristal Disk Mark(Micro SDカードスロット)
こちらはかなり遅めですね。うちのSDカード側の問題かもしれませんが。
ただ、個人的にはこのPCでMicroSDカードと頻繁にデータのやり取りする事は考えていないので特に問題なし。
むしろ、このスロットいらないのでUSB3.0の端子をもう一個追加して欲しかった。
CineBench R23
Multi Core : 2802 / Single Core : 898
さすがにマルチで万単位のスコアが出る最新CPUには遠く及びませんが、2800前後のスコアと言うのはデスクトップ用の第6世代のi5 並みの実力と言われていますし、今でも日常のほとんどの作業で困る事は無いと言われています。寧ろTDP 6Wの超省電力のCPUでこの性能が出せるのは驚きですね。
実際、負荷が比較的高いと言われているWindows Update中に他の作業をしても大きな支障はありませんでした。
ちなみにベンチマーク時に多少ファンの回転音が聞こえましたが、自分の中では許容範囲。
(参考: 上画像は最近まで現役だったi7-7500UのノートPCのベンチマーク結果)
ドラクエ10ベンチ
さすがにこのマシンでゲームをしようとは考えて無いですが一応。
ブラウジングや動画再生等では全く問題ないと思いますが、やはり内蔵GPUという事もありゲーム用途では厳しいようです。
まぁ、それでも一昔前のCeleronと比べると十分優秀です。
エコワット
コンセントにエコワットを繋げて消費電力を測定してみました。
この記事を書くためテスト期間は丸3日間程でしたが、その間常時稼働させて累計電気料金は6円程度でした。ただ、このエコワットの機器は少々古く電気代が”22円/Kwh”で計算されていたり、消費電力が5W以下の時は計測不能なため電気代が値上がりされている昨近では概ね1.5倍の10円程度と思われます。まぁ、それでも1か月300円程度という事になるのでかなりの省電力ですね。先述したようにN100のTDPが6Wという事もあり、やはり噂通りの省電力ぶりです。
簡易サーバー&ダウンロード専用マシンとして運用しようかと考えていたのでこれは有難い。
なかなか面白い
まとめですが、中々のコストパフォーマンスを見せてくれるN100搭載のMini PCは買いだと思います。
安価なので手も出しやすいですし、日常の用途でも特に問題なし、しかも小型で消費電力も驚くほど少ない。遊びで予備マシンとして使うのにはなかなか面白いと思います。
前述したように自分はとりあえず簡易サーバー&ダウンロード専用マシンとして遠隔操作して常用するつもりですが、他にも何か有用な使い方があれば試してみたいと思います。
今回はここまで。では、また。