ポケモン金の電池交換
先日、スーパーゲームボーイでゲームボーイのカートリッジの起動テスト中に、不具合を発見。
”ポケモン金”のセーブデータが消えています。何年か前にはデータが残っていたと思うのですが・・・・。
とりあえず、”さいしょからはじめる”を選んで少しゲームを進めて試しにセーブしてみましたが、次回起動時にやっぱりデータが保存できていません。
あー、これは完全に内部のバックアップ電池切れですね。
ポケモン金(銀)は電池食い
ご存じの方も多いと思いますが、このポケモン金(銀)は時計機能である”リアルタイムクロック”が内蔵されており、セーブデータの保持以外にもこの機能のために電力を消費し続けています。そのため他のゲームに比べてこのゲームはバックアップ電池の寿命がかなり早いと言われています。
スーファミにも天外魔境ZEROという時計機能(PLGS)を内蔵したゲームが存在しますが、あれも同じ理由で電池の消耗が早いですよね。
ボタン電池を調達
それならばと、折角なので使い古されたネタですがブログネタになると思い、サクッとネットで注文しボタン電池を調達しました。
注文する電池は、必ずハンダ付け用の金具付きのものを購入しましょう。楽に安全に作業が行えます。
以前の金具を流用してボタン電池に直接ハンダ付けすると、過熱により爆発の危険が伴うので絶対にお勧めしません。
ちなみに注文した電池は一般的なゲームボーイカートリッジで使用されている”CR1616”タイプのものです。(←後述しますがこの電池は実は使えません・・・)
カートリッジを分解する
では、電池交換のためにカートリッジを分解していきましょう。
ネジが特殊形状なので専用のドライバーでネジを緩めて外し、
カートリッジをずらして中を開けると簡単に内部基板が取り出せます。
中のボタン電池はこんな感じでハンダ付けされています。99-09という表記から、1999年9月製造の当時ものの電池と思われます。(ポケモン金・銀の発売日は1999年11月)
一応、電圧を測ってみましたが、”0.03V”と完全に放電しきってました。
電池が合わない!
ここで、少し違和感が。先ほどの電圧を測っている時に、用意しているボタン電池よりもカートリッジに搭載されているボタン電池の方が一回り大きいのに気づきました。
重ねて見ると、明らかに用意した電池が小さい。タブ金具の長さも微妙に足りません。
この時点で気付いたのですが、通常のゲームボーイのカートリッジは今回準備したCR1616で適合するのですが、このポケモン金のカートリッジは前述した通り消費電力が大きいため、例外的に容量が大きいCR2025のボタン電池が採用されているようです。
良く見ると基板上にも”CR2025”の表記がありました。あー、ミスりました。注文する前によく確認しておくべきでしたね・・・・。
CR2032で代用する
ここで、どうしようかと迷いましたが、以前にスーファミ用のバックアップ電池交換用に買っておいたCR2032の予備がまだある事に気付きそれで代用することにしました。
CR2032とCR2025は電池の径の大きさや電圧は一緒(3V)ですが、厚みがCR2032の方が0.7ミリほど厚くなる電池です。厚みがある分容量も多いので、むしろ電池食いのこのカートリッジでは都合が良いかも知れません。
そうと決まればとりあえず、古いボタン電池を外していきましょう。ハンダごてとハンダ吸い取り線を使い、
サクッと古い電池を取り除きました。
代用する新しい電池のタブ金具の足を基板に取り付けやすいように適当に折り曲げて、
プラス・マイナスの極性に気を付けながらハンダ付けします。あまり電池に熱が伝わらないよう、念のため手早くハンダ付けしましょう。
ちなみにプラス・マイナスの極性は基板上に記載があるので安心です。
元の電池よりも0.7ミリ厚みがあるので、カートリッジのカバーがうまく閉まるか心配でしたが、
キレイに収まってくれました。これでバッチリボタン電池交換完了です。
ゲームボーイ実機で動作確認
その後、ゲームボーイカラー実機を用意し、今度はこちらで動作確認を行います。
しばらく遊んで、セーブし電源を切ってしばらくしてゲームを再開してみると、
バッチリ時計も表示され、”つづきからはじめる”の表記も出るようになりました。
やりました。成功ですね。
自分は個人的にはあまりポケモンをじっくり遊んだことは無いのですが、これを機に少し遊んでみようかなとも思います。
今回はここまで。ではまた。