ハードオフのジャンクコーナーで発見
先日、休日の際にいつものようにハードオフを巡回していたところ、面白いものを発見。
おもちゃの電動クレーンゲームです。
値段はなんと110円。
ジャンク理由のコメント欄を見てみると”動作しない為ジャンク。ディスプレイとしてどうぞ。”との事。
確かに、動作しなくても、家でディスプレイしているだけで何気に楽しそうな商品ではありますが、ここはジャンカーとして”動かないなら直せばいいじゃない”という精神で購入してみることにしました。
まぁ、直せなくても110円だしw
詳しく見てみる
では、各所を詳しく見ていきましょう。
外周部は透明プラスチックで四方が覆われており、上部には内部へお菓子などの景品を投入するフタがあります。
操作部にはコイン投入口と、クレーンを動かす”前後動作レバー”、”左右動作レバー”、”上下動作レバー”の3つのレバーが並んでいます。
3つのレバーで3次元方向に自由にクレーンを動かせるようなので、思ったより割と本格的な作りですね。
底部はこんな感じ。電源スイッチと2つのフタがあります。
裏の一部にはガムテープがガッツリ貼られていたので、”なんぞや?”と思っていたのですが、どうやらこの下にはスピーカーがあるようで、おそらく前オーナーが動作時にスピーカー音がうるさすぎるので穴を塞いで音量を小さくして使用していたものと思われます。この手の玩具のあるあるですな。
上部のフタは投入したコインの取り出し口のようです。
左下のフタは電池ボックスでした。単一電池3本の4.5V駆動です。
液漏れ等の被害にはあっておらず状態は良さそうです。
その後電池を投入し、底部にあるスイッチを入れ軽く動作テストを行おうとしましたが、残念ながら全く動作せず。
確かにジャンク表記に偽りはありませんでした。
ならば分解しよう
全く動作する気配が無いので、分解して内部をチェックしましょう。
先ほどの底部に止められている複数個所のネジを外すと、底部のフタが外れて内部にアクセスできます。
軽く見た感じ断線などはなさそう。
レバー部の回路がこんな感じ。
コンデンサやレバー部に特に異常は見られません。
ここで、ある事に気付きます。ここはコイン投入口の部分ですが、実はここにも配線が来ていました。
当初はコイン投入口はただの飾りで、コイン投入の感知まではしていないと思い込んでいたのですが、実はここにも物理的なスイッチが仕掛けられており、コインの投入によりスイッチ部分が押されて初めて動作を開始するという仕組みだったようです。この部分をいじっている時に突然爆音が鳴って電源が入りその事に気が付きました。
どうりで底面部のスイッチを入れただけでは動作しない訳です。正直、思ったよりも凝った作りで驚きました。
コイン投入スイッチ部分を調整
スイッチ部分の拡大図。真ん中の部分の2つの接点がコイン投入時に丁度触れ合うようにすればOKのようです。
今の状態では、長年の使用によりこの部分が多少変形しており、コイン投入時にうまく接点が触れ合わなくなっているようです。
接点部分を微妙に曲げたり、上部のネジを調整することにより、
(↑コイン未投入時)
(↑コイン通過時)
コイン通過時にうまくスイッチが触れ合うこの位置でネジで固定し直しました。
完全に動作する様になった!
コイン投入口部の修理完了後、一旦組み直して動作確認を行います。
コイン投入で無事に動作が開始し、ゲームがスタートします。レバー操作も3次元方向に問題なく動かせます。クレーンのモノを掴む動作もバッチリ動作しているので、クレーン部には特に不具合は無いようです。こちらも直すとなると大変だったのですが、異常が無くてラッキーでした。
ちなみに、このクレーンゲームは1クレジットで定数回クレーンを往復できるという回数制のものではなく、約1分間ほど自由に何度もクレーンを移動できる時間制のものでした。
お菓子系のクレーンゲームによくあるタイプですね。
↑動作動画
内部に飴などのお菓子をいくつか入れて遊んでみます。なかなか面白いですね~。ちなみに景品が取れた際は景品取り出し口にあるセンサーが反応して歓声が上がり場を盛り上げる演出もあるようです。(ただし一個景品が取れるとその時点でゲーム終了になるようですw)なかなか芸が細かい!これは友人が遊びに来た時等にも注目を浴びて、一緒にワイワイ遊べそうですね。
しかし、音楽が爆音なのはなんとも・・・。夜は遊ぶのには少々気が引けます。そのうち抵抗でも挟んで音量調節できるように改造したいですねぇ。
これからも大事にメンテナンスして使っていこうと思います。
今回はここまで。では、また。