前回のリベンジ
前回、どうにか電源が入る状態になったジャンクのポータブルMD(SJ-MR200)ですが、アルカリ電池で駆動させると録音中に数分でローバッテリー表示になり電源が落ちるという症状に悩まされていました。
↓前回の記事
同機種のマニュアルはメーカーのサイトに存在しなかったので、近い型番のマニュアルを調べてみたところ、”乾電池使用時は必ず充電式電池を併用してください”との表記を発見。単なる電池切れによる録音ミスを防ぐためだけの注意文かも知れませんが、これが原因の可能性が高いですね。
ガム型充電池を探す
さて、ガム型電池ですが最近は使用される機器がほぼなくなり量販店ではまず見かけません。
ただ、まだ需要はあるのかネットで検索をすれば互換品が手に入るようです。
”ネットで買おうかなー、でも、それで直らなかったら馬鹿らしいなぁ”と悩んでいた時、ふと、以前に職場の方にケンウッドのMDプレーヤーを貰っていたことを思い出しました。
それがこの機種。押し入れにしまっておいてすっかり存在を忘れていました。
確認してみると、おーっ!ガム型電池が入っていました!完全に放電しきっていましたが、これは有難い。まさに”渡りに船”って感じです。
ガム型電池の充電をどうするか
とりあえず、ガム型充電池は手に入りました。ただ、完全放電してしまっているようで電圧は全く出ていません。
とりあえず充電池自身が死んでいないか簡易テスト。
充電池に充電池を並列に繋ぎ15分程充電してみます。その後テスターで計測した所、ガム型電池より約1.3V程の出力を確認できました。
とりあえずガム型充電池は生きているようです。
さて、ガム型充電池の生存は確認できたのですが、次の問題が。専用の充電器がありません。(上記の方法では簡易的な充電しか出来ません)
仕様的には1.2Vのニッケル水素型なので通常の充電池と同じなのですが、なにせ特殊な形状なので所有している単三や単四の充電器は形状が違うため物理的な理由で使用できません。
うーん、さてどうしよう。
無いなら作ればいいじゃない
専用充電器もネット上で探せばもちろんあるのですが、そこそこの値段がします。折角、充電池を見つけて出費を抑えられたのにここでまたそれなりの出費をすると負けた気分になります。
そこで、困ったときのダイソーです。
ダイソーには昔からニッケル水素の充電器が販売されています。もちろん110円。
性能的には充電時間が1300mAhで約11.5時間と、かなり激遅ですがこの価格で提供して頂いている事に感謝です。
では、これを改造していきましょう。(ここからは自己責任の作業です。)
充電器を分解し、正極(+)側と負極(-)側の端子に適当な長さの銅線をはんだ付けします。
自分は両方とも白い銅線を繋げていますが、安全のため極性を間違えないように正極側と負極側の色を分けていた方が良いと思います。
後は充電器に適当なサイズの穴を開け、先ほどの銅線を外部へ引き出します。
(自分の場合、見分けやすいように負極側の銅線の先端は黒く着色しています。)
後は、充電器の銅線と充電池を正極・負極同士繋げれば充電ランプが無事点灯し充電が開始されます。
(危険ですので絶対に銅線同士をショートさせたり、正極負極を逆には繋がないで下さい。)
後、もう一つ注意点ですがこの充電器の場合、過充電防止機能は搭載されていないので充電時間はしっかり守りましょう。
無事長時間駆動が可能に
10時間ほど充電したので、改めて充電池と乾電池を入れて録音テストしてみましょう。
電源を入れてみたところ、電池残量のマークが無事3本ある事を確認。
その後アナログ録音を試してみましたが、数分で電源が落ちることは無くなりました。しばらく録音を続けましたが少なくとも1時間以上録音しても電池残量マークは3本のままで長時間録音も問題なさそうです。
やりました、修理完了です!。(まぁ、今回は修理と言う程ではなかったですがw)
今、現在MDレコーダーはだいぶ前にMDコンポを処分してしまって以来未所有だったので、今後MD録音の必要がある時はこの機種をメインで使っていこうと思います。
今回はここまで。ではまた。