ジャンクのBOSEスピーカーを修理してみた – SoundLink mini2 –

ジャンクで発見

近所のハードオフにて、BoseのBluetoothスピーカー”SoundLink Mini2”を発見。現在でも2万円以上で取引されている人気スピーカーですが、ジャンク品とはいえ値段はなんと550円!。充電台も付属しています。
症状としては充電が出来ず動作しないとの事。
まぁ、充電絡みの問題ならどうにか出来るだろうという軽い考えと、Boseのスピーカーがたった550円で手に入るとなれば見逃すわけにはいきません。ありがたく購入させて頂きました。

そう甘くは無かった

早速家に帰って症状を詳しく確認。
状態を確かめてみるために、試しにMicroUSBケーブルを接続し充電。赤ランプが早点滅し充電が出来ていない様子
やはり充電に不具合がありそうです。
しかしまぁ、充電池がダメでもUSBケーブルをダイレクトに繋げて給電すれば電源ぐらいは入って使えるだろうと思い電源ボタンを押すも、なぜか一切電源は入らず。当初は充電池で動作しないだけかと思いましたが、どうやらそういう事では無いようです。

ネットで調べる

その後ネットで情報を探してみると、どうやらこの機種で赤ランプ点滅で電源が入らないのは持病のようでよくある症状との事
更に内部にバッテリー保護回路が入っているらしく電池の寿命が近くなってくると充電が出来なくなり電源も入らないという上記のような症状になるようです。
ただ、単純に充電が出来なくなり携帯して使用出来なくなるだけならまだ良いのですが、先述のように家で固定して給電しながら使うという事すらも出来なくなるのではかなり不便です。これはかなりクセが強い機種の予感がします。。。。

一応、アップデートも試す

前述のように充電池が消耗してくると何も出来なくなる同機種ですが、電池の寿命が原因ではない場合もあり、
簡易リセットや本体内部のファームウェアをアップデート(又は再インストール)すると改善される場合もあるようです。
簡易リセット方法はマルチファンクションボタンを10秒程長押しし充電ケーブルを抜くという方法。しかしこの方法では残念ながら改善されず。
それならばとPCにUSBケーブルで接続しBoseのアップデートサイトでファームウェアの更新を行ってみます。
自分の機種の場合は既に現時点での最新のファームウェア(1.1.4)が導入されており本来はアップデート作業は何も出来ないのですが、
この写真の画面で、特別な操作をすると(キーボードのA、D、V、↑、↓を順に押す)、強制的にファームウェアの再インストールが行えるのでダメ元で行ってみました。
しばらくしてこの方法で無事ファームウェアは再インストールされましたが、残念ながら症状は変わらず
これは完全に充電池が死んでいるようです

互換バッテリーを購入

って事で充電池の交換が必要です。
実は素直にBoseに修理に出せば1万1000円程で電池交換を行ってくれるようですが、そこはジャンカーとして少しでも安く修理を済ませるため自己責任で互換バッテリーを探します
最終的に購入したのはコレ。ロワジャパン製の互換バッテリーで大体4000円位で買えました。

電池交換のため本体を分解

では、早速分解。
本体裏のゴムブタを外すと直ぐに充電池が見えます。
この充電池は特殊ネジで固定されているので外すにはトルクスドライバー(T8)が必要です。
マイナスドライバーで代用できる場合もありますが、ネジをなめてしまうと元も子もないので、持っていない方は準備した方が良いでしょう。
分かりにくいですが充電池は内部の基板にフラットケーブルでハンダ付けされています
ネット上で公開されている分解方法では、本体をさらにバラしてこのフラットケーブルが付いている基板を引っ張り出して新しい充電池のフラットケーブルにハンダ付けし直すのですが、そうすると少々難易度は高めになります。
下手にバラすと心臓部とも言える内部のスピーカーにダメージを与えてしまう可能性もあるので、自分の場合は楽に換装できるように思い切ってこのフラットケーブルを適当な長さでハサミを使ってカットし取り外しました。
これによりスピーカをそれ以上バラす必要は無くなり、後は新しい充電池のフラットケーブルと既存のフラットケーブルを接続するだけの単純作業となります。
そしてもう一工夫。
このフラットケーブルを家で余っていた適当な大きさのユニバーサル基盤の切れ端にはんだ付けします。
後はこの基板上に新しい充電池のフラットケーブルをはんだ付けします。(画像は作業途中で少々はんだ付けが雑ですがご了承ください。)
こうする事により新しい充電池をこの基板状にはんだ付けするだけで簡単に電池交換が行えるようになります
前述の通り、この機種は充電池が死亡する度にこの充電池の交換をする事が宿命となっているので、今後の事を考えてこの方法を採用しました。

交換作業は成功したが…..

こうして充電池の交換作業は無事完了しました。

ところが、充電池を交換したにも関わらず、充電ケーブルを繋げても赤ランプが点滅する症状が改善されておらず全く電源が入りません
どうやら充電池を交換するだけでは電池の保護回路がリセットされていないようです。

ファームウェアの”再”更新で改善

充電池交換後、メニューボタンの長押しの簡易リセット等を行っても改善されないので少し途方に暮れていましたが、ダメ元で先程行ったファームウェアの再更新をもう一度行ったところ、嘘のように症状が改善され電源が普通に入るようになりました。
おそらく今回は充電池を新しいものに交換してから再更新を行ったので、うまくバッテリーの保護回路もリセットされたのではないかと思われます。
やりました!修理成功です!
その後ペアリング作業を行いスマホ等ともBluetoothで接続も確認。音量調整などもボタンも不具合なく使用できました。
結果、トータル約4500円でBoseの高品質スピーカを無事手に入れることに成功しました!

やっぱり音がいい!!

接続完了後、Amazonプライムミュージックでしばらく曲を流していましたが、やはりBoseは音がすごく良いですね。
こんな小型のスピーカーからこれほどの明瞭感のある音としっかりとした低音が出るのにはビックリしました。いやー、素晴らしい。
今まではモバイルの小型Bluetoothスピーカーとして安価なANKERのスピーカーを使用しており(シャレではないw)、これはこれで価格の割には満足していましたが、やはり改めてBoseと並べて聴き比べてみると全然違いますね。
ずっしりとした安定感のある音は心地良いと言うか聞き惚れてしまうような音ですね。流石はBoseと言ったところでしょうか。
↓スピーカーと言えば以前にブログでビクターの”ウッドコーン”の音も自然な音で抜けの良い音質が好きだと書いたことがありますが、それとはまた違った魅力がありますねぇ。自分はこの辺は全然詳しくはないですが、この世界はなかなか奥が深いですね。

憧れの”ウッドコーン”を採用したジャンクコンポを買ってみた。 – EX-S1B –

これからはモバイル用のメインスピーカーとして大事に使っていこうと思います。
今回はここまで。では、また。
Author: Naokit

2 thoughts on “ジャンクのBOSEスピーカーを修理してみた – SoundLink mini2 –

  1. 同じ方法で試みていますが最新のアップデートが邪魔をして、もう一度アップデートを重ねることが出来ません。「 最新のアップデートです」以上には進展していません。1.14のアップデートの上にもう一度強制的にアップデートをかける事はできないのでしょうか。教えて下さい。BOSEの修理屋さんが修理できるのであればなんらかの方法があるように思えるのですが、、、よろしくお願いします。

    1. 本文中に赤字で書いてある、キーボードのA、D、V、↑、↓を順に押して強制的にファームウェアの再インストールするモードに切り替える方法では駄目だったんでしょうか?自分はこの方法で上書きインストール出来ましたが・・・・

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