ハードオフで発見
ハードオフでなかなかレアなLSIゲームを発見。1981年にトミー社(現在のタカラトミー社)より発売されたパックマンです。
ジャンクながらも値段はなんと550円。ありがたく購入させてもらいました。
詳しく見ていく
曲線を多用した円形状のフォルムはなかなかキュート&ポップでおしゃれですよね。
黄色の筐体がパックマンのキャラを連想させます。(メトロイドのサムスっぽくも見えますがw)
当時、パックマンのパチものゲームは多数出ていたようですが、この機種はナムコの正式なライセンスを得て発売されたものです。
本来はこの部分にパックマンのロゴシールが貼られていますが、残念ながら剝がされています。
ちなみに、現在のパックマンのスペルは”Pac Man”ですが、この製品のロゴは”Puck Man”表記だったようです。
画面部のプラスチックには亀裂があります。まぁ、ジャンク品なのでしょうがないですが、これはかなり痛い。
コントローラ部はこんな感じ。上下左右のキーと、上部に2つのスライドスイッチがあります。
左側のスライドスイッチはゲーム難易度変更で右側は電源スイッチです。
とりあえず動作確認
とりあえず、動作確認を行います。電源は単2電池4本。6V駆動です。
端子部分を軽く清掃して電池をセットしました。
ちなみに今回は単3電池を単2電池に変換するアダプターを使用しました。今時、単2電池を使う機会はあまりないのでこういうアダプターを常備しておくと便利ですよ。
では、スライドスイッチをONにして電源を入れてみましょう。後述しますが、ここのスライドスイッチは少々難ありでカチッという感覚がなくゆるゆる状態。
おーっ、問題なくゲーム画面が表示されました。とりあえず一安心。
懐かしい蛍光表示管(FLディスプレイ)の画面は特徴的でいいですね~。
と、ここで新たな不具合が発覚。何もしていないのに自機キャラのパックマンが勝手に上方向に進んでしまいます。どうやら移動ボタンにも難があるようです。(左右と下キーは問題ありませんでした。)
分解してみる
不具合があるなら原因を調べましょう。分解します。
ちなみにネジ穴は7か所あるのですが、ネジは5本しかハマっていませんでした。
分解歴があるのかなぁ。ちょっと嫌な予感。
はい、御開帳。
一応、蛍光表示管部も確認しましたがここはキズもなくとてもキレイ。
問題のコントローラー部にアクセスするには更にカバーを外さないといけないようです。
あー、コントローラ不具合の原因が分かりました。ゴムパッドの上部分のボタンが変形していますね。この変形により上方向に押しっぱなし状態になっていたようです。
ゴムパッドは剥がせるので、いったん外して軽く清掃すると変形も直りました。どうやら、接点部分に何らかの粘着物質が付着してくっ付いていたようです。
次いで、電源のスライドスイッチがゆるゆる状態だった原因も判明。スイッチの留め具部分が折れかかっています。これによりスライドスイッチにテンションがかかっていなかったんですね。ここは接着剤で補強しておきます。
スライドスイッチ自体の接点も酸化して変色が激しかったので、接点復活剤等を使用して清掃しておきます。
昭和のオブジェとして優秀
って事で、修理は完了です。方向ボタンも問題なく動作するようになりました。
その後しばらくゲームを遊んでみましたが、この商品、ややゲーム性に違和感がありますね。
特徴的なのはパックマンは常に左側を向いており、エサを食べる時に右側から左側に移動するときしかエサを食べられません。(バック方向にはエサを食べられない。)
蛍光表示管で表示パターンが限られているためしょうがないのでしょうが、少しイライラしてしまいます。
でもまぁ、それを差し引いてもこの本体デザインや画面表示は秀逸ですのでオブジェとしては非常に良いと思います。昭和を語るアイテムとしては知名度もそこそこありますし、存在感も抜群にありますね。
自分も部屋にキレイに飾って大事にしておきたいと思います。
今回はここまで。ではまた。