短波放送やAM放送をもっとクリアに受信したい
今回は今までに何度か記事を書いているSDR(PCを使用した広帯域受信)でのラジオ受信ネタ。
以前、SDR受信でハードオフでAMループアンテナのジャンク品を入手して既存のアンテナに追加接続し、どうにか短波放送やAM放送を受信できるようになった事を記事を書きましたが、まだまだノイズが多く快適とは正直言えない状況でした。
ループアンテナを作る
AMアンテナと言えば円形のループアンテナが主流ですが、大きな円形であればあるほど感度は良くなるようです。
以前、市販のラジオでAM放送受信時に自作のループアンテナを作成して使用してみたところかなりの効果があり驚いたことがあります。
↓その際の記事はこちら
という事で別途ループ状のアンテナを作成しようと思ったのですが、
この付属アンテナを見ているうちに、”このアンテナの先の両端を銅線で結べば簡単にトライアングル状のループアンテナになるんじゃないの?”と思いつきました。
本当はおそらく三角形よりもより円状に近い四角形、六角形等の方がより感度が良いのかも知れませんが、市販のものでも三角形のループアンテナを見たことがあるので問題はないのでしょう。
そう思いついたので、試しに家に転がっていた銅線を両端に結んで軽く実験してみるとAM放送の受信感度が結構上がっているようです。
これは、行けそうです。
ホームセンターに部品を買いに行く
銅線のままでも良いのですが、どうせやるならしっかりしたものを作成したいのでホームセンターに部品を探しに行きます。
最初は銅線の代わりはしっかりとした針金等を使おうかと思っていましたが、
店員さんに金属の細い真っ直ぐな棒を探していることを伝えたところ、これはどうでしょうかと”アルミパイプ”を勧めてくれました。
なるほど、アルミだと重量も軽いですし、錆にも強いし強度もありますしピッタリな素材。
(というか、そういえば実際にアンテナってアルミ素材で出来ているものが多いですよね。なぜ気付かなかったのか・・・。ありがとう!店員さん。)
値段は1mで直径が3φのもので100円位でした。
後は、アンテナに繋ぐためにシールドクリップ(小)を購入。これなら細いロッドアンテナの先をしっかり挟むことも出来ますし導通もばっちりでしょう。
値段は150円位でした。
部品を組み立てる
では早速部品を組み立てていきましょう。
まずはシールドクリップを分解しキャップを外します。
外したキャップにアルミパイプを通します。
次に、アルミパイプの先にクリップを取り付けます。くりっぽ側に爪があるのでペンチでその爪を曲げて仮固定します。
後はハンダで接着して、キャップを戻せば片側が完成です。もう片方も同じように加工しましょう。
(ハンダは対応のものでないとアルミ素材の接着は難しいかも知れません。)
付属のロッドアンテナに接続
完成した部品をロッドアンテナの両端に挟んで取り付けます。しっかりとアンテナを掴んでくれていますね。
これで完成です。簡単ですね。ビジュアル的にもちょっとカッコいいですねw
SDRソフトで効果を見てみる
早速、PCに接続しSDRソフトを起動して受信感度を見てみます。
おーっ、明らかに感度が良くなっています。ノイズもかなり減っていますね。
比較のために部品取り付け前と取り付け後のスペクトラム部分のキャプチャ画像を以下に貼っておきます。
↑部品取り付け前
↑部品取り付け後(ループアンテナ化済)
どうでしょうか。AM放送が行われているそれぞれの周波数の山の部分が各段に高くなっていますよね。20dB近く信号が向上している部分もあります。これは凄いですね。
SDRで中波帯を受信するなら必須かも
自分の持っているSDR端末は中波等の受信にはもともとあまり強くないようですが、このアンテナを使用する事によりかなり満足のいく受信結果が得られるようになりました。やはり電波ものはアンテナが大事だなぁと改めて再認識させられました。
自分は電波関係はあまり詳しくないので、この改良によって逆に他の周波数帯受信の際に影響があるのかどうか細かいことは分かりません。詳しい方はまたコメントやアドバイス等頂けると嬉しいです。まぁ、今回の改良はクリップで留めてあるだけですので不具合があれば外して原状回復がすぐに行えるので問題はないとは思いますが。
今回はここまで。では、また。