SDRへの興味が湧いてきた
1か月ほど前の記事で格安で買ったワンセグチューナーを、PCに繋ぎ簡易広帯域受信機してFMラジオを受信して遊んでみたわけですが、なかなか面白く興味も湧いてきたので、今回本格的にSDR専用ドングルを買って試してみることにしました。
購入したのはドングルや各種アンテナ、ケーブル等がセットになった商品。値段は5000円位でしたかね。
ドングル単体で3000円台位からありましたが、初めての方ならアンテナ付属のセットモデルの方がお手軽で割安だと思います。
今回はこのSDR端末をいろいろと試してみたいと思います。
詳しく見てみる
SDR専用ドングル。型番はRTL-SDR。表面がアルミ素材で安っぽい感じはしませんね。放熱にも優れていそうです。
前回の記事で使用したワンセグチューナーだとハードの仕様上、約30Mhz以下の周波数帯(AMラジオ放送や短波放送等)は受信できませんでしたが、このモデルはDirect Samplingモードに対応しているのでそういった周波数帯の受信も可能です。
ロッドアンテナは2種類の長さが付属。周波数帯に応じて最適な方に変更が可能なようです。
アンテナ台は三脚型と吸盤型2種類が付属。
三脚は足を好きなようにグニグニと曲げられるタイプのもので、立てるだけではなく何かに巻き付けたりすることも可能です。
接続の全体図はこんな感じです。
後はお好みで、
約3mほどのアンテナ延長ケーブルが接続していますので、アンテナをベランダなどから部屋に引き込んで使用してもいいでしょう。
ちなみに接続部は普通のテレビなどのアンテナ線のコネクタよりも一回り小さいSMAコネクタです。
パソコンに接続してみよう
ソフトは以前も使用したSDR Sharpを使用しました。
以前の記事のワンセグチューナーでもFM放送は普通に受信できましたが、アンテナがしっかりしていて感度が向上しているのかノイズも少なく良い感じです。
↓ソフトの詳細等については前回の記事を参考にどうぞ。
Direct Samplingモードを試す
さて今回の端末の売りであるDirect Samplingモードを試してみましょう。
先述しましたが、主に30MHz以下の短波放送やAMラジオ放送等を受信したい場合は、SDRソフト側の設定をこのモードに変更しなければいけません。また、このモード使用時は信号を増幅するゲインコントロールができませんのでそれなりのアンテナを用意した方が良さそうです。
設定方法はメニューの中の”Direct Sampling (Q branch)”を選択します。
これで主に30MHz以下周波数帯の受信が可能になります。
後は受信する放送に合わせて変調方式を選択します。
AM放送や短波放送は”AM”がほとんどですかね。
どうにかAM放送を受信出来る
今住んでいる場所はマンションなので、もともとAMラジオ放送が受信しづらい環境。付属のロッドアンテナを室内に置いた状態では受信がかなり厳しいのですが、ロッドアンテナをベランダで屋外に突き出すような感じで設置すれば、ノイズ交じりですがとりあえずAM放送が受信出来ました。
まぁ一応、成功ですかね。
アンテナ追加でかなり改善
とりあえず、AM放送は受信できたのですが少しもの足りない感じがしたので、
ハードオフのジャンクコーナーでAM用ループアンテナを購入してきました。値段は税別100円。
このループアンテナの先端の銅線をロッドアンテナの根元に適当に巻き付けてみるとかなり受信感度が向上しました。
ループアンテナ追加前
ループアンテナ追加後
写真では少し分かりづらいかも知れませんが、アンテナの受信レベルが約10db程アップしました。
やはりアンテナを変えるとだいぶ違いますね。
海外の短波放送も受信出来た!
この後、短波帯もサーチテストしてみたのですが、日本以外の海外の放送も受信出来ました。
スペクトラムアナライザーの山が高くなっているところにカーソルを合わせて同調してやると、いろいろな海外の放送が簡単に受信出来て面白いです。
航空無線やアマチュア無線等のテストはまだ深く行っていませんが、今後はアンテナを少しずつ調整したり、交換&改良して更にいろいろな放送が受信できるようになるとより楽しそうですね。
自分よりやや上の世代の話ですが、かつて1970年代~1980年代に小中学生の間でBCL受信が流行った時の当時の子供達の感動が追体験できそうです。
これは、ガジェット好きの方ならかなりおすすめです。
では、また。