アップルウォッチ?を作ろう!
中華通販サイトのAliexpressで面白そうなものを発見。
子供用化学実験キットです。2ドルちょっとでした。
詳細は後で説明しますが、中身はこんな感じ。デジタル式時計、カップ2個、銅板(2枚)、亜鉛版(2枚)説明書、ケーブルです。ちなみに今回はカップは使用しません。(液体で実験する場合に使用します)
スーパーでリンゴを購入
次に用意するのはリンゴ。”アップル”ウォッチを作るのですからこれは欠かせません。
近所のスーパーで購入しましたが、小ぶりとは言え5個入りで298円とかなりお安くリーズナブル。しかも、とっても甘くておいしい。
今回使うのはそのうちの一個を使いましょう。
実験キットを組み立てる
リンゴも準備できたので、先ほどの実験キットを組み立てていきましょう。
時計の赤線(+側)に銅板を黒線(̠̠-側)に亜鉛版を取り付けます。
取り付けるといっても穴に芯線入れてをねじって取り付けるだけなので簡単。まぁ、子供用実験キットなので半田付けも不要です。
残っているケーブルと銅板・亜鉛版でもう一つの部品を作ります。
はい。これで出来上がりです。
これぞ”アップル”ウォッチ!
リンゴを2つに切って皿に並べます。本当はリンゴ2個を使おうと思っていたのですが、貧乏性のためリンゴがちょっともったいなくて半分に切りましたw
リンゴを挟み銅板と亜鉛版を交互になるように刺して繋いでいきます。
最後の亜鉛版をリンゴに刺すと、
なんと電池もないのに電源が入り、時計が表示されるようになりました!
アップルウォッチの完成です!!
仕組みは?
電池もないのに、なぜ時計の電源が入ったのか不思議に思われる方もいるかも知れませんが、簡単に説明するとこれは銅板と亜鉛版、リンゴ(酸性の果汁が電解液として機能)がそれぞれ電池の役割を果たしているためなのです。いわゆるボルタ電池と同様の原理ですね。化学反応的には中学生の頃に電気分解とイオンの学習をすると思いますが、ずばりそれです。
自分は小学生の頃に学研の、”子供の科学”という本を購読しており、その本の付録(確か5年生時の付録)に同様の実験キットが付属しており初めて実験したときはとても不思議に感じていたものでした。
発電状況を詳しく調べてみる
発電時の電圧を調べてみました。
リンゴ2個直列に繋いだ状態で約1.7V。って事でリンゴ1個だとおそらく0.85Vくらいですかね。
ちなみにこの時計はリンゴ1個の状態では電圧不足で起動しません。そのため2個必要だった訳ですね。(リンゴがもったいないので、今回は前回よりさらに小さいもので実験しています。)
電流量は17mA程でした。ちなみにテスターを通すと電流が多少ロスしているためなのか液晶画面がバグっているようです。
実験に使ったリンゴは食べられません
実験で使ったリンゴの果汁中には銅板と亜鉛板の金属が溶け出しています。
もったいないですがリンゴは食べてはいけません。また果物ではなくジュース等の液体で実験しても同様ですので注意しましょう。
追記
今回の実験では時計はリンゴが乾燥して内部の水分がなくなるまで、約2週間程動作しました。おそらくリンゴの大きさや周りの湿度・湿度等によってかなり変動するとは思います。ちなみに、亜鉛板や銅板を動かすとまだ動きそうな感じでした。(この実験は冬に行っています。夏場はすぐリンゴがカビだらけになると思われるので注意して下さい)
しかし、思ったより長時間動きますね~。