お灸に対する恐怖心
お灸 ダイソーで購入 各100円(税別)
自分が幼少の頃、何か悪い事をしたりすると祖父母に、”そんな事する悪い子にはヤイト(お灸の事)するぞ!”と良く叱られていました。慣用句でも”お灸を据(す)える”という言葉が、戒めや懲らしめるという意味があるように、子供ながら”お灸ってそんなに熱くてキツイのかぁ。怖いなぁ。”といった先入観を植え付けられていたように思います。
しかし、ご存じの通りお灸は古代から伝わる民間療法で温熱刺激による健康の促進を図るものであり決して罰を与えるものではありません。
まぁ、とりあえず体験
自分もいいオッサンになったので、幼少から根付いているお灸に対する恐怖心を払拭し、同時にお灸の名誉挽回ためにも一度体験してみる事にしました。
って事でダイソーで買ったのはヨモギとラベンダー。お灸と言えばもぐさ(ヨモギの葉を乾燥したもの)だと思いますが、ラベンダーの方は単にもぐさにラベンダーのエッセンシャルオイルを染み込ませているだけのようです。
お灸は好みに応じて、付属の調熱シールを貼る事により3段階の熱さに調整できるようです。
熱いと若干怖いのでまずは調熱シールを使い2段階目の熱さで挑戦してみます。
ちなみに調熱シールはケースの間に挟まっている紙の、更に裏に隠れるようにありました。これはちょっと見つけにくい。
いよいよお灸初体験!
初体験のお灸はリラックス効果のある”神門(しんもん)”というツボで試してみることにしました。
ツボの位置に調熱シールを貼ります。
その上にお灸本体を貼り火をつけます。さて、どれぐらい熱いのかドキドキしながら様子を観察します。
ほんのり温かいぬくもりが伝わってきます。
煙からラベンダーのいい香りが数分間漂います。
・・・・・・・ってアレ。
5分位で燃えつきました。全然熱くなかったんですケド。
ちょっとピンボケしてますが、お灸後の写真。
軽く赤く変色していますが、別に熱くも痛くもありません。お灸ってこんなもんなの?!
熱くないお灸はなんか物足りない
1回目は熱さを全く感じず、少々欲求不満気味なのでもう一度チャレンジ。
2回目は調熱シート無しで直貼りで試してみます。お灸を貼る場所は合谷(ごうこく)。肩こり、ストレス等に効く万能のツボです。
しかし、なんか痛みを感じるまで満足しないとはマゾ的な変な気分ですな。
火をつけて1、2分後・・・・
・・・お?、お、おっー!結構熱くなってきた感じがします。正確に言うと熱いというよりもチクチクした痛みを患部に感じます。しかし、この痛みなら個人的にまだまだ耐えられます。
そうこうしているうちに、燃えつきました。なるほどお灸とはこういうものですか。何事も体験してみるものですね。
お灸を外してみるとお灸の跡で軽い水ぶくれが出来ていますが、これも別に痛くはありません。
むしろ自分は調熱シート無しのこれぐらいの熱さがちょうどいいですね。プラシーボ効果かも知れませんが、お灸の香りや熱で気持ちリラックス出来た感もあります。
お灸のイメージが変わった
今回のチャレンジでお灸に対するイメージがだいぶ変わりました。少なくとも自分の中ではお灸は怖いものでは無く程よい温かさの新鮮なアロマテラピーのような感じです。
まぁ、とは言っても、最近のお灸は安全性を十分考慮して作られていると思うので、昔の原始的なお灸はもっと熱くて子供も本当に恐れるものだったのかも知れませんが。
何はともあれ、お灸というものになかなかの興味を持ったので今後もいろいろ試してみたいと思います。