Fire HD 8の基板を焼いてみた

Fire HD 8が壊れた

先日、2年程前にamazonで買ったFire HD 8(第7世代)が、突然電源が入らなくなりました。

まぁ、この手の症状は内部的にフリーズしている事が多く、電源ボタン長押しで強制リセット等すれば直るだろうと軽く考えていましたが何度やっても改善せず。

その後、リカバリモードでの起動等も試しましたが、全く画面に何も表示されません。

何かあったら分解だ!

こういう時に次に考えられる方法は内部バッテリーの一時取り外しです。内部バッテリーを完全に放電するまで放置してもいいのでしょうが、そんな時間のかかる事はどうもめんどくさい。

って事で、もう保証も切れているので分解してバッテリーを抜くことにしました。

このタブレットは分解時にネジなどは無く単純にカバーをハメ込んでいるだけなので、カバーの隙間に細いヘラを突っ込んでスライドしながら剥がしていきます。これが、結構きつくハマっているのかかなり固い

無事カバーを外せました!

 

・・・・・ってのは嘘で、思わぬ損害が。カバー取り外し時にMicroSDを抜くのを完全に忘れていて無理やり開けたために、32GBのSDカードが無残な姿に。さっき開けるのが非常に難航したのはコイツがおそらく内部で引っかかっていたのでしょう。幸い大したデータは入ってなかったのでセーフ。まぁ、2000円ぐらいの損害は出たのは痛いですが、ネタになったので良しとしましょう。(・・って思わないと、悔しいのでw)

バッテリーを取り外す

このかなりの面積を占有している銀色の物体がバッテリーです。4750mAhとなかなかの大容量です。

このバッテリーの右上部にコネクタがあるので断線しないように気を付けながら外します。上に持ち上げる感じで引っ張ると外れます。

外した後、5分ほど放置してみます。

が、電源が入らない

5分ほど放置後、再びケーブルを繋ぎ電源ボタンを押して反応を見ます。

が、相変わらず電源が入りません。この後もいろいろ試しましたが、全く反応なし。

ありゃ、こりゃもう駄目ですな。amazonのセールで実質5500円程の激安で買ったものなので、修理に出すのもバカらしいので出しませんが、正確には1年10か月ほどしか使ってないんので、もう少し持って欲しかったなぁ

最後の望みにかける

どうせ修理に出さないのなら、ゴミになるだけなので、最後の手段を試しましょう。

そうジャンカーなら一度は試す基板焼きです

パソコンのグラフィックボードやPS3等が故障した時にもよく行われていた方法で、要はハンダ浮き等で接触不良になっている可能性のある部位に、熱を加えてハンダを軽く溶かし再接着させ改善しようという方法です。

当然、それなりの熱を加えますので復活どころか、更にダメージを与える事もある”諸刃の剣”的な技です。

もちろん自己責任です。

焼くと言っても、当たり前ですがもちろんタブレットを丸ごと焼いてはいけません。焼くのはあくまでも基盤のみです。間違ってもバッテリーなんて焼かないでくださいね。多分爆発しますよ

基板のみを取り外します。

途中端折りましたが、余分なモノを全て外し、取り出した基板がコレ。

比較するモノを一緒に撮ってなかったのでサイズ感が伝わりにくいですが、かなりコンパクトな基板。名刺サイズくらいです。

記念に基板の裏も撮影。シンプルです。(実はこの時点では気付きませんでしたが、基板上中央部あたりにカメラがあるのですが剥がし忘れています。)

後は熱に弱そうな部分を軽くアルミホイルで巻いて保護します。

きるたいむクッキング

では早速、焼いていきましょう。こういう時のために家に超ボロいオーブンがあるのでこれで焼きましょう。

写真では500wになっていますが、実際には250wで数分焼きました。

本当は温度設定のあるオーブンだと220度位で2~3分焼くと良いみたいですが、このオーブンには温度設定がないのでフィーリングでこの設定にして試してみました。

男の料理は、細かい事は気にせずフィーリングですよね!w

加熱中。

おいしそうな匂いは・・・・・しませんね。焼き上がりが楽しみです。

数分後。焼きあがったようなので基板を取り出して冷まします。

パッと見ただけでは、基板に変化はありませんでしたが、

前面カメラレンズが溶けてました。これは焼く前に気付きませんでした。

MicroSDカードに続いての凡ミスです。ってか気付いてても、基板上にフレキケーブルで直接接着してあるタイプのなので剥がしていたとしても、再接着が難しいと思われます。

まぁ、もともとカメラ使ってなかったし、クヨクヨしてもしょうがないので次行きましょう。

仮組みして電源ON!

では、組み直して電源を入れて見ます。

期待を持って電源OooooN!

が、電源はやっぱり入りません・・・・・。

この後、設定温度を変えて数回焼き直しましたが結果は同じ。

最後はヤケになって1000wで1分間、喝を入れたところ、

見た目では分かりませんが、ヒートシンク内のCPUと思われる部分から香ばしい金属の焼ける臭いが・・・・

ハイ、完全に焼けました。

うぉー、まさにこれがホントの”Fire HD”だっ!

・・・・ってオチではだめですか?w

 

Author: Naokit

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください