一部のキーが反応しない
今となってはかなり貴重な、NECの旧国民機”PC-9801シリーズ”の専用キーボード。
昔からハードオフ等で安く見かけた時に買っていましたが、先日メンテナンスの際に一部のキー(”S”キー)が効かなくなっている事に気付きました。
最近はフリマサイト等でも相場が5000円~10000円位と上がって来ているので修理にチャレンジしてみます。
分解してみる
とりあえず分解してみましょう。キーボードをひっくり返して確認。
このキーボードの場合はネジは上部の一本だけで固定されているようです。
ネジを外した後、内部もいくつかのツメで固定されている様なので、プラスチックのヘラを使い隙間を作っていきます。しかし、かなり固い・・・・。
・・・と、思ったらキーボードのケーブルを固定する溝部分にもツメが隠されていました。このツメを外せばOKなようです。
って、事で少々手こずりましたが、上部のフタを外し無事に2枚におろせました。
まずは清掃
とりあえず内部の清掃を行います。ホコリやサビ等が少々見受けられますが30年以上前のものにしては割とキレイな状態。
ついでに上部にあったICを記念撮影。詳しく調べていませんが制御用マイコンか何かですかねぇ。
ひと通り清掃が終わった後、今回の不具合の該当キーを取り外してみます。
↑本当はこのようなキーピックがあれば取り外しが簡単なのですが、今回は精密マイナスドライバーで代用。
キーを取り外した所。メカニカルスイッチ部に特に目立つ汚れや破損等は無いですねぇ。
一応、エアダスターを使いスイッチ部内部の接点部分へ空気を送り込みます。
単純なゴミ等の接触不良であればこれで改善するかも知れません・・・・
清掃では改善せず・・・
が、残念ながら今回は上記方法の清掃では改善せず。
メカニカルスイッチ内部の物理的な故障かとも思いましたが、この部品入手はちょっと困難と思われますので、
見た目的には問題ありませんでしたが、ダメ元でメカニカルスイッチ部のハンダクラックを疑い再ハンダ作業を行った所、
無事にキーが反応する様になりました!。無事修理完了です。
PC-9801シリーズのキーボードは今後も貴重品になる事は間違いないので、これからも大事にメンテナンスして保存していこうと思います。今回はここまで。ではまた。