簡易サーバで使用中
我が家にはNASやTV録画用等の常時稼働しているサーバが各種あります。
その中の一つに主にダウンロード&簡易ファイルサーバ用として使用している超小型PCである”RaspBerry Pi4 model B(以下ラズパイ)”があります。現在このラズパイには定番である”Raspberry Pi OS(旧名称 Raspbian OS)を導入し、他のPCからVNC経由で遠隔操作して運用しています。
↓ラズパイについては過去何度かブログネタにしているので興味のある方はこちらもどうぞ。
電力不足問題
さて、このラズパイのサーバですが、一つ問題がありました。
このラズパイのGUI画面の右上部分を拡大すると分かるのですが、
電力不足の警告エラーが頻繁に表示されます。ACアダプタは推奨されている5V3Aのものを使用しているのですが解決されず。
一応、電力不足で電源が落ちるというところまではいかないのでとりあえず数年間運用していましたが、この警告が表示されるとパフォーマンスがかなり低下しますし何より精神衛生上よろしくありません。
原因を探ってみる
大体原因は予測は出来ているのですが、まずは接続してある周辺機器を確認してみましょう。
まずはヒートシンク用ファン。基板上のGPIO端子から電源を取って駆動しているので、これを外してファンレス運用にすれば幾分省電力化は可能でしょうが、それはそれで高温時にサーマルスロットリングが起こりパフォーマンスが低下します。実際ファンを一時的に外してヒートシンクのみにするとCPU温度が15度近く上昇したので、今回はこれを外すという案は止めておきましょう。
次は外付けHDD。
先述した通り、現在このラズパイは簡易ファイルサーバとしても使用しているのでラズパイのUSB3.0端子に2.5インチのHDDを接続してあります。
試しに、一時的にHDDを外してしばらく運用してみると先ほどの電力不足エラーがピタリと出なくなりました。
念のために”vcgencmd get_throttled”コマンドで確認してみますが、無事正常値(0x0)を返してきました。
あー、これはやっぱりHDDが電力食ってるのが原因ですな。
USB電源供給ケーブルを購入
電力不足という事で力技で4A程度の大容量ACアダプタに交換するというのも一つの手ですが、ACアダプタはそれなりのお値段がします。
って事で今回はAmazonで電源供給ケーブルを購入しました。値段も400円程度とお安い。
このケーブルの正式名称は不明ですが、USB機器が電力不足だった場合に分岐されたケーブルから補助の電源を供給できるケーブルです。外付けのポータブルDVDドライブ等にもたまに付属している場合もありますよね。
配線はこんな感じ。電力供給専用の端子を別途準備したUSBアダプタに挿しそこから電源供給する様にしました。
警告が出なくなった
この状態でしばらく運用してみましたが、100GB程のデータを連続でやり取りするような高負荷状態でも電源警告エラーは一切出なくなりました。さらに高負荷状態で操作を行っても、もたつきが解消され体感的なレスポンスも向上しました。
これで安定したサーバ運用が期待できそうです。今回はここまで。ではまた。
やはり電力不足なんですね。
自分も2.5インチ✕2を繋いでRAID.-1構築を試しましたが、不安定で途中で断念。
やはり外部電源が必要なのかなあ。