ハードオフで発見
先日、ハードオフのジャンクコーナーでちょっと珍しいものを発見。
ソニーより発売されていたパソコン用のナビソフト、”Navin you (ナビンユー)”の初代モデルです。
25年程前の当時の定価は59800円(税別)だったみたいですが、ジャンク価格で110円だったので(使う使わないは別にして)ナビ好きの自分としては面白そうなのでとりあえず購入してみました。
詳しく見てみる
箱の裏の解説はこんな感じ。(興味のある方はクリックで拡大して詳しく見てみてください。)
Windows95時代のソフトなので、当時のパソコンの標準的なスペックがこんな感じだったのかと懐かしく感じます。
CPUが”486DX4”以上とか、メモリが32MBとかもう化石並みの懐かしいスペックですね(笑)。
肝心の付属品は全て揃っているようです。CDは2枚付属しており、左側がシステムディスク(兼、主要都市部ProAtlas98地図データ)で右側のディスクが全国版の簡易地図です。
状態も良く前オーナーがかなり丁寧に使われていたか、途中で飽きて早期に使用をやめて箱に戻していたかのどちらかでしょうね。
GPSシステムは当時のノート型のPCでの運用を想定しているため、当時のPCMCIA規格のPCカードです。
残念ながらこの規格はかなり前から既にオワコン化しているので、最近のノートパソコンにはスロットが無く接続できません。
PCへインストールは出来るのか?
とりあえず、ダメ元でWindows10パソコンへインストールを試してみましたが、互換モード等を使用してもやはりインストールは不可でした。
まぁ、Windows95当時のソフトなので現在の64bitパソコンではまともに動くはずは無いと思いますので当然の結果でしょう。
・・・・って事で、VMwareを使用して、仮想PC環境のWindowsXPで再度インストールを試してみた所、無事インストール作業が実行できました。
とりあえず、システムディスクに付属の”全国版の簡易地図”で東京周辺を表示させてみました。うーん、容量の関係とはいえ今の地図に比べると情報量が極端に少なくシンプルですねぇ。
ちなみにこれ以上地図を拡大しても単に画像が拡大されるだけで情報量は増えませんでした。地図の操作方法も独特で現代のgoogleマップの様にマウスのドラッグやホイール回転による拡大縮小は行えず、使用にはかなりストレスが溜まります。
地図の検索もデーターベース量が少なく、有名処の施設しか検索できないようです。
当然、”ハードオフ”等の店舗名で検索もできないので正直ほぼ使いものになりません。
ナビのシミュレーションも試してみようと思いましたが、残念ながらこれもGPSのPCカードを認識していないと試せないようです。
あー、予想はしていましたがほとんど何も出来ません・・・・
Googleマップと比較してみる
前述の通りこの全国版の地図は、情報量も少なく特に面白い事もないのですが、とりあえず現代最高峰の地図サービスの一つであるGoogleマップと、約25年前のこの地図の比較でもしてみることにしました。
広島市周辺
(↑ナビンユー全国版地図 広島市周辺)
(↑Googleマップ 広島市周辺)
まずは、中四国最大都市であろう広島市。
大体同じ位の縮尺と領域と思われる地図のスクリーンショットを貼ってみました。いやー、情報量の違いが凄いですね。しかもGoogleマップの方は拡大すれば更に詳細な情報が得られますので当時の地図とは比べ物になりません。
高松市
(↑ナビンユー全国版地図 高松市周辺)
(↑Googleマップ 高松市周辺)
次に四国では松山市に次いで人口の多い、香川県の高松市。
こちらも情報量の違いは言うまでも無いですが、駅周辺が埋め立てによって地形が変化しているのがちょっと興味深い。
東京都
東京都の場合は前述した簡易版の全国地図だけでなく、メニューでProAtlasの地図に切り替える事により詳細な地図が見られますのでそちらの地図で比較してみます。
(↑ProAtlas98詳細地図 東京駅周辺)
(↑Googleマップ 東京駅周辺)
東京都の場合はProAtlasの詳細な地図データが使えますので、当時の地図でも情報量は中々のものです。ただ、書籍の地図をそのまま使用しているのか、ナビの地図としては色遣いや文字の情報量が多すぎて、運転時にはやや見ずらい印象を受けますね。
Googleマップは十分な情報量を維持しつつ、適度にシンプルな地図デザインでナビ用の地図としても見やすくやはりかなり優秀。
昔の地図もなかなか興味深い
比較検証を行った結果、地図としては当然今のGoogleマップの圧勝でしたが、昔の地図は昔の地図で当時の施設や地形等を知ることが出来て興味深い一面もありました。”ここに、当時はこんな店があったのかー”とか、”この道は当時は無かったんだなー”等、見る度に新たな発見があり、その土地のちょっとした歴史を知る事も出来るので興味をそそられました。
今回のソフトは、今現在ナビとして使用するには無理がありますが、地理の歴史的な資料として大事に保管していきたいと思います。
今回はここまで。ではまた。