ジャンクコーナーで発見
ハードオフのジャンクコーナーで謎のプロジェクターを発見。値段は1100円と格安。
”メニュー画面表示しました”と説明のシールが貼られていたので、一応動作は可能な様です。
実はプロジェクターは別に既に1台所有しているのですが、7年ほど前に購入したものでネイティブ解像度が800×480程度のSD画質相当だったので字幕等の小さな文字などがややぼやけ気味で読み取りづらく、少し不満に感じていました。
本体裏等には型番表記等は無く詳細は不明。
しかし本体上部にメーカー名らしいものが記載されていたので、梱包のビニールを少しずらして確認した所、”CANAVIS”というメーカー表記が確認できたためググってみると、
ビジュアル的に同等品と思われる商品を発見し、ネイティブ解像度が1280×780と今所有している機器よりも高解像度の様でしたので、購入してみることにしました。
しかも、AndroidやBluetooth・WiFi機能も内蔵しているようで単体でもいろいろ出来るようです。これは少し面白そうなのでとりあえず購入してみました。
まぁ、値段も1100円ですしね。
詳細を見ていく
付属品はリモコンとACケーブルのみ。説明書などはありませんが、まぁどうにかなるでしょう。
本体上面部には各種ボタンが。リモコンが無くても最低限度の操作はこのボタンで行えるようです。
本体横には豊富な外部入力端子があります。USBの5V給電専用端子があるのはありがたい。
背面にはアナログRGB端子とLAN端子が。ネット上には安定した有線での接続も可能なようです。
動作確認してみる
では、とりあえず動作確認をしていきましょう。
部屋を暗くして電源を投入すると無事にメニュー画面が表示されました。
Androidをカスタマイズした独自メニューのようで、YouTubeやGoogle Play等の大きなメニューアイコンがありシンプルで使いやすそうです。
画面の解像度も前の機種よりやはり高解像度の様で小さな文字もかなり見やすくなった感じです。
“My App”というメニューアイコンをクリックすると、その他にもインストールされている各種アプリを実行できるようです。これは楽しそう。
ワクワクしながら設定画面でWiFi接続等の設定をして、いざYouTubeのアプリを立ち上げた所、
・・・・・エラーで起動しません。
プライムビデオもこの画面から進めません。
スマホの画像や動画を転送する”Air Play”機能もこの画面で止まったまま。
その他のアプリも様々なエラーが出て起動しません。
どうやら、内蔵の各種アプリのバージョンが古すぎて起動できないようです。
かといって設定メニューからアップデート作業等も行えませんし、Google Playもまともに起動しないのでほとんどのアプリは使用不可な状態。
(唯一、付属のファイラーソフトは使用可能だったので、本体に接続したメディアのコンテンツ再生や同一ネットワーク上にあるSMBサーバ上のファイルは再生可能でした)
前の所有者がこの製品を手放した理由はおそらくこれでしょうね。売りの機能がまともに使えないので使用を諦めたのでしょう。
アップデートを手動で行ってみる
上記のような状況なので、どうにかならないか少しあがいてみることにしました。
通常の方法では各種アップデートが出来ない様なので、
まずは”設定”メニュー上の”提供元不明のアプリ”のインストール機能を有効にし、PC上で各種アプリのAPKファイルを入手しUSBメモリ経由でアップデートインストールを試みてみます。
とりあえずネット上でAndroidTV用の
YouTube、Prime Video、Google開発サービス
の3つのアプリをダウンロードしプロジェクターのファイラーからUSBメモリ経由でアップデートインストールを行いました。
その結果、
まずはGoogle Playの起動に成功。
YouTubeの起動も成功・・・・・したかに思われましたが、いざ動画を再生しようとすると、画面が暗転したままになったり、再生できても頻繁にフリーズしたりと非常に不安定。
Prime Videoアプリも同様にメニューまでは出るのですが、まともに再生できません。
もしかしたら他のAPKファイルだとうまくいくのかも知れませんが、古い機器なので根本的にスペック不足の問題かもしれません。
FireTV Stick運用にすれば幸せになれる
いろいろ試行錯誤しましたがうまくいかないので、内部のAndroidでの運用は諦めて、HDMI入力に切り替えて
余っていたFireTV Stickを接続し運用することにしました。
言うまでもありませんが、FireTV Stickでの操作は快適で何も問題はありません。もう、このプロジェクターはただのモニターとして頑張ってもらいましょう。
昨近、市販のテレビ等でもAndroid機能内蔵の機器が増えてきて気軽にネットコンテンツを利用出来るようになり便利で面白いのですが、そういう機器の欠点としては今回のこの機器の様にメーカー側がサポートを終了し、アップデートファイルを提供し無くなったり、ハードのスペック不足が生じた時に対処のしようがないので結局は不便な事も多いですよね。
意見はいろいろあるでしょうが、長く使う電子機器は機能一体型よりも各機能毎に交換できるセパレートタイプの方が結果的に無駄が少なく、長く使えるかもしれませんね。
って所で今回はここまで。では、また。
*(追記)情報機器を手放す時は注意
記事中では言及しませんでしたが、この機器を購入した直後はリセット作業が行われておらず、前オーナーの方のGoogleアカウント情報が残ったままになっていました。
今回の業は当然初期化して個人情報を削除してから行わせて頂きましたが、最近はネットに繋げるような機器はいろいろな情報が端末機器上に残っている事が多いので、リサイクルショップ等へ手放す場合は店側に任せきりにせず自己責任で初期化作業を忘れないようにしておきましょう。