- ハードオフで発見!
先日、何気なくハードオフのジャンク音楽CDコーナーを漁っていた所、
謎のPCゲームを発見しました。タイトルは”走れ!奥山くん!”。
パソコン用のソフトですが、パッと見音楽CDの形状をしているので、おそらく誤って音楽CDとしてジャンク箱に放り込まれたのでしょう。
ネットでも情報がほとんどない
さて、この謎のPCゲームですがネット上で調べてもほとんど情報がありません。そもそも”奥山くん”って誰なんだ?
一応、500円で買える”SHOCK PRICE 500″と言うミニゲームのシリーズの一つのようです。発売されたのは1999年頃のようです。
発売元は”ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下SME)”なので、当時のWindowsブームに便乗して、SMEの社員の方が悪乗りして身内ネタで発売したものと思われます。
地雷臭がプンプンしますが、とにかくこの謎ゲームの内容が気になるので”これは買うしかない!”と思い購入してみました。
Windows10でも動作するのか?
裏面の説明によると動作環境は”Windows95/98”となっており、当たり前ですがWindows10の動作保証はされていません。
また、このゲームはMacroMediaのFlash(後のAdobe Flash)で作成されているようで、Windowsだけでなく、MacOSにも対応しているハイブリッド仕様の様です。
とりあえず、Windows10パソコンでに投入しインストールにチャレンジしてみます。
ディスク挿入時に自動インストーラーは起動しなかったので、手動で”SETUP”プログラムをダブルクリックします。
・・・が、インストーラー自体が起動しませんでした。
一応、Windows98/ME互換モードで”SETUP”プログラムも起動しましたが、同様のエラーが出て症状は変わらず。
その後も試行錯誤しましたが、インストーラーは起動しませんでした。やはりWindows10では動作は無理の様です。
仮想PC環境で動かしてみる
ならばと、自分のPCにはあらかじめvMwareのWindowsXPの仮想PC環境があるので、それで試してみることにしました。
(本来は推奨されるWindows98の仮想PC環境があれば良いのですが、さすがにWindows98環境はすぐに用意できなかったのでとりあえずXP環境で試してみます)
再度”SETUP”を試したところ、今度は無事にインストールプログラムが起動しました!
XPだと起動できたという事は、インストールプログラム内に一部16ビットのコードでも含まれていたのでしょうか?
無事インストールが完了して、スタートアップメニューに登録されました。
しかし、いざゲームを起動しようとすると、エラーが出て起動しません。
あらら、もう少しだったのに悔しいですね・・・・。
ここで、諦めようかとも思いましたが、このインストールプログラムをよく見てみるとデフォルト状態だと日本語名が含まれているフォルダにゲームがインストールされているようです。過去の経験から、古いプログラムはインストールするフォルダ名に日本語が含まれているとトラブルの元になる事が多いので、インストールする際にフォルダ名を適当な半角英数だけのフォルダ名に変更して再インストールを試みた所・・・
なんと、あっさりゲームが起動する様になりました!!。やりました!
肝心のゲーム内容は・・・
って事で、待望のゲームが起動したので少し遊んでみましょう。
スタート直後、奥山くんは偉大なるパワハラ上司様から営業成績が悪いとの事で、リストラ勧告をされます。
ゲーム画面。奥山くんは強制スクロールするステージでジャンプで障害物を避けながら画面上の契約書や回復アイテムを取ってひたすらゴールに向かって進んでいきます。
ゴール地点に到着した時点でノルマの契約書獲得数が達成していれば無事ステージクリア。
・・・って、これ以前に私がTwitterで呟いたコナミのWiiウェアの”トメナサンナー”とほぼ同コンセプトのゲームですね。トメナサンナーよりはだいぶ前に開発されていたゲームなのでこっちが元祖だと思いますが。
トメナサンナー。個人的に好きなWiiウェア。ひたすら走ってゆく主人公に迫る障害物を直前でボタンを押して回避していくゲーム。これが結構なバカゲーで笑える。ゲーム中にニコ動風のコメントが流れるのも面白い。
ちなみにiOS版も出てた。#Wii #バカゲー #トメナサンナー pic.twitter.com/sSFYCyqNst— Naokit (@nao_tweet19XX) November 5, 2022
ちなみにステージクリア毎に奥山くんは昇進していきます。
途中でライフが無くなったり、ゴール時に契約書獲得数が少ないとゲームオーバー。
とりあえず、ステージは全5面構成(だったと思う)で、イージーモードだと10分ぐらいで全ステージクリア可能でした。
今の時代だと、スマホの無料ミニゲーム以下のク〇ゲーかも知れませんが、これはこれで当時の味があって良いかもしれません。
まぁ、元々500円という価格設定なのでボリュームはこんなものなのでしょう。
今回はここまで、ではまた。
※ちなみに、その後も気になって調べてみましたが、SMEの”奥山くん”の詳細な情報は見つかりませんでした。もしかしたら現在は本当にSMEのお偉いさんになっているかも知れませんね~。