前回修理したポケコン
前々回の記事で、腐食した電池ボックスの修理と液晶画面の傾きを修正し修理完了したシャープのポケコンですが、今回はこのポケコンに圧電ブザーを増設してBEEP音を鳴らせるようにしたいと思います。
(この機種の場合外部接続端子のPIO端子の3番(又は2番?)と7番に外付けのスピーカーを接続しても、BEEP音を鳴らすことが出来ますが今回は圧電ブザーを内蔵して音を鳴らします。)
ダイソーで部品調達
まずは、圧電ブザーを入手しましょう。
圧電ブザーは普通に電子部品の通販ショップ等でも買えると思いますが、
自分の場合はこのダイソーのLEDライト付き防犯ブザーを購入してきました。値段はもちろん1個100円(税別)。(今回は予備で2個購入しました。)
この商品には圧電ブザーが使用されているのでそれを利用させてもらいましょう。
早速分解。
実はこの商品にはLR44の電池も3個付属しています。この電池は普通にダイソーで2個100円で売っている事を考慮すると、この商品のコスパの良さは驚異的ですね。電池買うより安い。(しかも圧電ブザー、LEDライト等の部品も調達できる)
ハンダごてで圧電ブザー部をサクッと取り外しました。
ポケコンに収めるには周りの黒いプラスチック部はジャマなので取り除きます。
これで圧電ブザーの部品調達はOK。
ポケコンのメイン基板に取り付ける
では、ポケコンのメイン基板に圧電ブザーを取り付けていきます。前回同様ポケコンを分解します。
圧電ブザーを取り付ける位置はメイン基板の赤丸のこの辺り。
”BZ+、BZ-”の表記があるこの端子です。
あらかじめハンダが盛られているのでサクッと取り付け完了しました。
圧電ブザーを収める位置は?
本当は背面パネルのネームプレート裏のこのくぼみ内に収めたかったのですが、この圧電ブザーの大きさでは入りそうになかったので断念しました。
もう少し小さめの圧電ブザーを調達できる場合はこのくぼみに入れるのがベストだと思います。
自分の場合、ここの位置に紙テープで固定しました。圧電ブザーの裏の金属部分とメイン基板の回路でショートを防ぐために圧電ブザー裏の絶縁はした方が良いと思います。
組み直してBEEP音を鳴らしてみる
取り付けが完了したら、さっそくBASIC上でBEEP音が鳴るかテストしてみましょう。
コマンドで”BEEP 1”と入力してエンターキーを押してBEEP音が1回聞こえれば成功です。
(ちなみに”1”の数字部分は任意で数を変更すればその数だけ連続でBEEP音が鳴ります)
自分の環境では、音がやや小さい感じでしたが無事BEEP音が聞こえました。
ちなみにBEEP命令コマンドの詳細な書式は以下の通り
書式
BEEP repeat[,level][,length]
*[,level]、[,length]のパラメーター値を追記することにより音の高さや長さを変更できるので、頑張れば曲の演奏も出来るようです。
無事、改造も完了したので、機会があればまた何かプログラムを書いてみたいと思います。
今回はここまで。では、また。
※以下没ネタ
上記の本文では省略しましたが、実は本体分解の作業時にちょっとしたトラブルがありました。
分解時に開け閉めを繰り返している際に電池の金属端子部分がサビによる腐食と金属疲労でポッキリ折れてしまいました。
そのため、本来であれば30分位の作業だったのですが、この端子の補修作業に思ったより時間がかかりました(約1時間半)。あー、疲れた。