気になっていた学研の名玩具”電子ブロック”を購入してみた

かつての男児の憧れの玩具

先日、昔から気になっていた学研の知育玩具、”電子ブロック EX-150(復刻版)”がメルカリで手頃な値段だったので購入してみました。

今回購入したのは2002年頃に販売された”復刻版”ですが、元祖のオリジナル版は1976年に発売され当時の男児たちの間で話題になり大ヒットした商品との事です。自分が生まれる前に発売された商品ですが、小学生の頃愛読していた学研の月刊誌、”科学”に時々チラシが載っていたので存在は知っていました。

電子ブロックって?

さて、この電子ブロックという商品は一体何なのかというと、トランジスタやコンデンサ、抵抗等の電子部品が組み込まれたブロックを並べて組み合わせる事により、様々な電子回路実験やラジオ等の電子工作ができるというものです。

学研が1965年に最初のシリーズを発売し、その後さまざまな機種が発売されながらロングヒットを続け1986年頃まで発売されていました。

また、電子工作と言っても子供向けの玩具なので煩わしいハンダ付け作業も必要なく、付属の説明書の通りにブロックをはめ込んでいくだけのパズル的な作業ですので非常に簡単ですし、安全です。

作成できる回路の数もかなり多く(今回の商品の場合150種類)、遊びながら電子回路の基礎的な学習もできるので大人でも純粋に楽しめると思います。

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中身を見てみる

箱の中身はこんな感じ。本体の他、マニュアルが2冊とイヤホンやマイク、アンテナ線等の各種ケーブルが付属しています。

本体部。洗練されていてメカメカしいフォルムはなかなかカッコいいですね。

上部には各種ダイヤルやスピーカー、アナログメーター、光センサー受光部、スピーカー等が搭載されており、作成した回路に応じて使用されます。自分だけかもしれませんが、こういうのを見るとワクワクします。

裏面には単3電池4個を入れます。写真では充電池を使用していますが、充電池は電圧が低く(1.2V)回路によっては誤作動する事もあるようなので、アルカリ電池推奨との事。

マニュアル1冊目。当時のオリジナル版そのままの内容だと思います。全ページモノクロで、1970年代当時のイラストや文章レイアウトがなかなか硬派な感じです。

マニュアル2冊目。復刻版を発売するにあたり追加で内容を編集されたものと思われます。2色刷りで所々にコラムや回路や電子部品の解説等が丁寧に記載されており、普通に電子工作入門書としても読みやすく楽しめそうです。

回路を作ってみる

では、何か回路を作成してみましょう。前面のプラスチック部のフタを開けるとブロック部にアクセスできます。

ブロック部は8列x6行の構成で48個分のブロックが入るようになっています。(2個分の大きさのブロックもあるため、全ブロック数は46個。)

各ブロックには回路記号等の印字がされています。

各ブロックは指で簡単に引っこ抜けます。

では、マニュアルを見ながらブロックを組んでいきましょう。

とりあえず、回路No.45の”レフレックス一石+ICアンプラジオ(トランス負荷)”を作成します。

 

5分くらいで完成。電子部品を壊さないように、回路を念のためにもう一度チェックした後、

スイッチを入れてボリュームを上げ、チューニングしていきます。

おー、ちゃんとスピーカーからラジオの音声が聞こえてきました!。アンテナ線無しでもそこそこの感度で受信できます。

とりあえず、成功です!

 

続いて、大昔から入門用電子回路の定番である”ウソ発見器”。

被験者に2つのコードを片手ずつ握ってもらい、質問をして遊びます。

原理としては、”人間はウソをつくと発汗して、その水分により体内に電気が通りやすくなるためそれを感知する”というものですが、まぁ、汗などかかず平気でウソを付ける人もたくさんいると思うのでこれは半分はジョークグッズですね。

(昔、任天堂の横井軍平氏も2人の相性度を測るラブテスターというおもちゃを発売して話題になっていた事があったのですが、原理はこのウソ発見器と同じです)

プラモデル感覚で学習?

この後も、いくつか回路を作成して遊んでいましたが、まさにプラモデル感覚で回路が作れるのは楽しいですね。作成した回路が正しく動作するとちょっとした感動もあります。

原理は詳しく分からなくても、電子部品の組み合わせにより回路を作ることによって様々な用途や機能を持たせる事が出来るんだという事を経験できると思います。

ただ、これは仕方ないのですが、回路変更したい時の電子ブロックの抜き差しは少し面倒に感じますね。新しい回路を作成する時に折角作った回路を毎回ばらすという作業も気が引けますし、元に戻したい時もまた本を見ながらの作業になるので少し億劫になります。昨近のすぐにセーブ、ロードできる環境に慣れているからか、歳なのかこのアナログ的な作業がちょっとキツイですね。

少し愚痴を言ってしまいましたが、もちろんこの商品は知育玩具としては非常に良くできていると思います。最近は学生の理系離れが進んでいるという話を聞いて久しいですが、このような玩具に興味を持った子供がかつての”電子立国日本”と言われていた頃のような技術者として育ってくれることを期待したいと思います。

今後も、面白い回路を組み立てたらこのブログで紹介したいと思います。では、また。

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Author: Naokit

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