ゲームボーイカラーに異変が…
以前、このブログでも紹介した実質0円で手に入れたゲームボーイカラー。
シャア様専用のような印象的な赤色カラーで、結構お気に入りの機体でした。
ただ、先日ふと久しぶりにメンテナンスをしようと箱から取り出し画面を見てみると、
中心部に傷ではないシミのようなものが・・・・。
あー、これは完全にビネってますな。軽度の症状ですが。
まぁ、初めての方に説明すると、ここでいう”ビネっている”とは正確に言うと液晶の表面に貼ってある偏光板の接着剤の経年劣化により起こるビネガーシンドローム現象の事です。酷くなると画面がどんどん黒ずんだりして使用にかなり支障をきたします。
私、Naokitはこれまで数々のビネガーシンドロームを起こした液晶を偏光板を交換して直してきていますが、今まではモノクロタイプの液晶ばかりの修理でしたので、今回は初のカラー液晶の修理を試みたいと思います。
↓(参考)過去のビネガーシンドローム修理の記事
格安のジャンク ゲームボーイポケットの黒ずみ液晶を直してみた
まずは部品調達
(注:上記は通常液晶用の偏光板)
この手の修理に必要なのが偏光板。一般的な通常液晶用の偏光板はamazonのサイトなどで比較的容易に手に入りますが、このゲームボーイカラー液晶用の偏光板は海外サイト等でないとなかなか手に入りません。
(↑上記のリンクで購入される際は必ず機種に合ったものを選びましょう)
・・って事で、今回はサクッとAliexpressで購入。
カラーゲーム機の液晶用の偏光板は種類があるようなので、必ずゲームボーイカラー用のものを買いましょう。
自分が買ったのは5枚入りで6ドル程。部品が届けば、いざ修理です~。
いつもの分解作業
背面は特殊なY字ネジなので専用ドライバーで開けていきます。分解の仕方は、ほぼゲームボーイポケット等と同じです。
背面カバーを取ったら、
上部の液晶フラットケーブルを左右のラッチを解除してから引き抜きます。
液晶部はゆっくりカバーをねじるように動かせば、外れます。
いつもの苦行
改めて液晶を確認。
表面に貼ってある偏光板を液晶を割らないようにゆっくり剥がします。
かなり丁寧に剥がしたつもりでも、結構な量の接着剤がこびり付いたままになります。
これをアルコールジェルやヘラ等を使い全部キレイに剥がさないといけません。
これが毎回毎回かなりの苦行。
1時間以上かけて、ここまでの状態になりました。この作業はかなりの達成感があります。
新しい偏光板を貼っていく
磨き上げた液晶画面に先ほどのゲームボーイカラー専用の偏光板を適当な大きさにカットして貼っていきます。
ちなみにこの偏光板、最初は気付かなかったのですが、両面に薄い保護シールが貼られておりこれを剥がさないと本来の偏光板の効果を発揮しませんので注意が必要です。また、片面は接着剤が塗られています。
貼り合わせる前に軽くテスト。ちゃんと液晶に偏光板を重ねた部分だけカラーで画面が表示されています。
ちなみに偏光板を液晶にどの角度で当てても画面は表示されました。
専用以外の偏光板だとどうなる?
(参考画像:上の写真をネガポジ変換した画像)
ここで試しに、通常の偏光板をゲームボーイカラーの液晶に重ねてみましたが、角度をいろいろ変えても本来のカラー表示にならず色がネガポジ反転した画像になります(裏表をひっくり返しても同様になりました)。詳しいことは分かりませんが、専用以外の偏光板だと偏光する光の種類が逆になるのでしょうね。
気泡が入る
さて、偏光板を画面に貼りましたが、自分が下手なのか少し気泡が入ってしまいます。
何度か貼りなおしましたがこれが限界です。まぁ、そのうち徐々に消えていくのではないかと思うのでそれに期待しましょう。
無事、修理完了!
はい、今回のまとめですが、今回は初のカラー液晶の偏光板交換にチャレンジし、大きなトラブルもなく無事修理が完了したので喜びも一入(ひとしお)でした。
今回の購入した偏光板はよく調べてみると、ゲームボーイカラーだけではなくワンダースワンカラーやゲームボーイアドバンスでも使用できるようです。機会があれば将来的にそれらの修理も行ってみたいと思います~。