ポケコンのテープレコーダケーブルを自作してみた

本体内蔵メモリデータのバックアップがしたい!

何度かこのブログでも取り上げたことのあるポケットコンピュータ(以下ポケコン)、PC-G850Vですが、最近になって本体内部メモリーに保存してあるBASICプログラムを外部に保存したくなりました。やはり本体内蔵メモリだけの保存だと、電池が切れた場合や、ポケコン自身の故障等によりせっかく作成したプログラムデータが取り出せなくなった場合に困ります。

その場合、本来であれば専用ケーブルでPC接続してデータを保存するか(ただしレガシーポートのRS-232C端子が必要)、テープレコーダーに保存するために専用のケーブル(正式名称:カセットインターフェース)を購入する等しなければなりません。

 

簡単にケーブルが自作できる?

ネットで情報を探していると、どうやら自分の機種(PC-G850V)の場合、前述のテープレコーダーにつなげるケーブルは簡単に自作できるとの事。

(↓以下は今回参考にした”咳めぐ”様のサイトのリンクです。有益な情報ありがとうございます。)

第3回:カセットインターフェイスを作ろう(直リンク)

http://cosmopatrol.web.fc2.com/more_03.html

COSMOPATROL(トップページ)

http://cosmopatrol.web.fc2.com/index.html

 

それならば、ブログネタもかねて自作しましょう!

用意するもの

1.ダイソー モノラルイヤホンケーブル(3.5mmプラグタイプ)100円(税別)

2.ブレッドボード等で使うジャンパーケーブル 2本

*ピンが両端についていると思いますが一方しか使わないので後で片方は切り落とします。

 

ケーブル作成のために必要な材料はこれだけです。

後は当たり前ですが、データ保存のためにテープレコーダーやPC(いずれもマイク入力端子が付いているもの)等のアナログ録音ができる機器を用意しましょう。

では、作製開始!

まずは、適当な長さでモノラルイヤホンのケーブルを切ります。使うのはイヤホン側の部分です。

自分はこんな感じに短く切りました。長さはそんなに必要ないのですが、もう少し長く切っても良かったかもしれません。

ケーブルの被膜を剥いで、内部の芯線が2本あると思うので取り出します。それぞれの芯線はショートしないようにしっかり分けましょう。

(接続部拡大)

後はそれぞれの芯線に先ほどの、ジャンパーケーブルを接続します。この時もそれぞれのケーブルがショート状態にならないように注意して下さい。半田付けするとなお良いですね。

最後に絶縁テープで接続部を巻いて完成です!小学生でも作れますねw

このケーブルでポケコンとテープレコーダー等の録音機器と繋ぎます。

ポケコンに繋いでみる

では、完成したケーブルを、まずはポケコン側から繋いでみます。

ポケコンの左側面部にインターフェース端子(11個の穴)があるので、ここに先ほどのケーブルのピン端子を繋ぐ感じになります。

セーブ時の繋ぎ方

上部側から3番目と7番目の端子にジャンパーケーブルを差し込みます。

極性はないようなので、ジャンパーケーブルは逆に繋いでも(この場合は赤白のケーブルを逆に繋いでも)問題ないと思います。

イヤホンプラグ側はテープレコーダー(テレコ)やPC等の録音機器のマイク端子側に繋ぎます。(写真はPCの端子です。)

ロード時の繋ぎ方

上部から3番目と6番目の端子にジャンパーケーブルを差し込みます。

イヤホンプラグ側はテープレコーダーやPC等の録音機器のイヤホン端子側に繋ぎます。(写真はPCの端子です。)

具体的なデータセーブ・ロード方法

セーブ時

1.前述の”セーブ時の繋ぎ方”に従いケーブルを配線し、ポケコン上であらかじめセーブしたい内部プログラムをロードしておきます。

2.録音機器の録音を開始します。

3,.ポケコンのRUNモード上で”BSAVE”コマンドを入力しEnterキーで実行

4.ポケコンの画面上に”>”(プロンプト)の記号が表示されたら、録音機器の録音を停止します。

ロード時

1.前述の”ロード時の繋ぎ方”に従いケーブルを配線します。

2,.ポケコンのRUNモード上で”BLOAD”コマンドをEnterキーで実行

3.録音機器の録音されたプログラム音を再生します。

4.セーブ時と同様にポケコンの画面上に”>”(プロンプト)の記号が表示されたら、録音機器の再生を停止します。

 

ケーブルが正常に動作しているかのテスト

少し話が前後しますが、事前にケーブルが正常に作成できているかのテストをしておいた方が良いと思います。

セーブ時の場合のつなぎ方でポケコンにジャンパーケーブルを繋ぎ、イヤホンプラグを適当なスピーカーの入力端子に繋ぎます。

この状態で、適当なプログラムを呼び出し”BSAVE”コマンドを実行すると懐かしいアナログモデム動作音のような”ピー、ガーッ”と言うような通信音(ラインモニター音)が聞こえればケーブルは正常に機能しています。

ポケコン内部のプログラムを全て保存完了!

上記の方法でポケコン内部のプログラムを全てPC上にWave音声データとして保存できました。安価にデータを保存出来て非常に満足です。

もし、このブログ読者の方でポケコン愛用者の方がおられましたら、せっかく作ったプログラムを電池消耗や不慮の事故で消してしまわないように、早めにバックアップを取ってみてはいかがでしょう。

では、また。

Author: Naokit

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