友人にPCの修理を頼まれたので直してみた

友人にPCの修理を頼まれた

先日、職場の友人より連絡が有り、PC使用中にふとうたた寝をしていると、PCから突然破裂音がして、その音に目覚めて画面を見てみると画面が真っ暗になっており、PCの電源も入らなくなったので見て欲しいとの事。

症状からPCの電源ユニットかマザーボードのコンデンサでも破裂したのだろうと思い、後日とりあえずPCをお預かり。

これが預かったPC。ゲートウェイの”FX6860-A76F/G”というゲーミングPCです。

CPUは第2世代のi7-2600、グラフィックボードはGTX570、メモリは16GB、SSD換装済みとハイエンドなゲーム等をしない限りは今でも十分通用するスペックです。

前面カバーをスライドさせるとHDDのスロットイン増設も出来るため、何気に便利。

では、診断開始!

診断のために症状確認をしていきましょう。

まずは、とりあえず電源を繋いでスイッチON!

・・・・・・・確かに電源が入りません。

とりあえず中を開けて内部のぞいてみます。

マザーボードやグラフィックボード等、目視で確認できる範囲ではコンデンサ等に異常はなさそうです。

次は一番怪しい電源ユニットを詳しく見ていきます。

検証のために本体から取り外しました。一般的なATX規格の電源ユニットです。

こういう海外製メーカーのセパレート型PCは、自作PCと変わらない構成なので部品の調達及び交換が容易なのが良い所。これが、最近多いメーカー製の一体型パソコン等では特殊な部品を使っているものもあり、部品交換修理の融通が利かないので自分はまず買いません。

このPCで使用されていた電源ユニットはFSP社製の型番がFSP750-80APGという750Wのもの。

ゲーミングPCだけあってなかなかの容量です。

電源ユニットのテスト

ここで持っておくと便利なアイテムがこのアイネックスのATX電源検証ボード。コイツを電源ユニットのコネクタに挿せばマザーボードに接続不要でATX電源の電源投入テストが簡単に出来ます。

(まぁ、知っている人なら電源ユニットの24ピンコネクタの特定のピン(15,16ピン)をショートさせて電源投入テストをする事も出来ますが。)

検証ボードを繋いでテスト中。プッシュスイッチを押しても検証ボードのランプが付きませんし、電源ユニットのファンも一瞬たりとも回転しません。完全に電源ユニットの故障です

電源を交換

途中の過程の写真を撮り忘れましたが、原因が分かったので電源ユニットを家に余っているものと入れ替えてみました。

手持ちの余っている電源ユニットは500Wのものしかなかったので、もともと付いていた750Wのものと比べると心許ないですがしょうがありません。

とりあえず電源は入るようになった!

電源ユニットを交換しテスト用のモニタに繋いで電源を入れると無事電源が入りました!

BIOS画面も表示され異常なしです。

その後友人に連絡し、電源ユニット交換で電源が入るようになった事を報告。応急的処置として初期のものより容量の少ない電源ユニットを仮で装着している事を報告。

聞けば友人は、現在はほとんどゲームをする事がなく、YouTube鑑賞や軽いオフィスソフトを使っている位で、今後HDD機器の増設なども考えていないとの事。

それであれば500Wの容量でも、どうにかいけそうなのでこの500W電源を装着したまま返却する事にしました。

しかし、良く考えるとPCの自作等になじみの無い方にとっては、今回のように電源が入らない場合、電源ユニットの故障等は疑わず、すぐに諦めてPCを廃棄し買い替えてしまう人も少なくは無いんでしょうね。業界的には買い替えてもらった方が良いのでしょうが、実にもったいない話です

みなさんも、とりあえず動かなくなったパソコンがあったら捨てずに是非ハードオフへ売りに行きましょう

誰かが直して使ってくれるかも知れません。

ここからは自分の趣味の世界

PCはとりあえず動くようになったのですが、友人から報告のあった気になる破裂音の原因究明をしていきます。もし、破裂音が電源ユニット以外からだとすると気になるので、原因を見つけるまでは安心できません。

電源ユニット内部を見渡しても、コンデンサに異常は一つも見当たりません。破裂音という証言からコンデンサだと思っていたのですが・・・・

かなり分解しづらかったのですが、下部のカバーを剥がし、ここで原因発覚。

基板上にかぶせてある絶縁するプラスチックフィルムが黒く焦げている部分がありました

フィルムを剥がすと基板上に”R26”と書かれた電子部品が焦げていました。

Rという表記からチップ型の”抵抗器”の部品でしょうか。焦げて仕様が分からなかったので交換修理は諦めました。

まぁ、とりあえず破裂音の原因が交換した電源ユニットからだという事もほぼ確信し、比較的楽な修理で済んだため一安心です。

今回はこれで良しとしましょう。

Author: Naokit

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください