今更ながらファミコンにコンポジット端子を付けてみた

やはりRF出力だけだと将来が不安

今持っているファミコンは、以前このブログでホワイトニングした事のあるこの機体。

ちなみにRFスイッチも自作のもので代用してます。

たまに、ハードオフで特価のソフトを買ってきて懐かしみながら遊んでいる訳ですが、如何せんファミコンは標準ではテレビに繋ぐ際にRF出力(アナログ時代のテレビの特定のchの周波数に変換してテレビに映し出す方式)しか選択肢がありません。幸い我が家にはアナログチューナー内蔵のテレビがまだ数台あるので今のところは問題ないのですが、将来的に今のテレビが壊れるともうテレビに映し出すことが出来なくなります

まぁ、ハードオフ等でジャンクのVHSビデオデッキを手に入れて、それ経由でコンポジット出力(赤・白・黄等のケーブルで出力する方式)に変換する方法もありますが、そのためにわざわざビデオデッキを用意するのもやっぱり面倒くさいですよね。

って事で、ネット上では使い古されたネタではありますが、自分もコンポジット化に挑戦してみます。

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(↑より簡単なキットもあります)

ちなみに、自分の所有しているファミコンはFFマークロゴが付いているいわゆる後期型ファミコンなのでコンポジット化は非常に簡単です。

準備するもの

後期型のファミコンの場合です。

ググるとネット上では情報がいろいろ溢れていますが、自分の場合は、

コンデンサ

16V  47μF 1個

16V  220μF 1個

抵抗 

75Ω~110Ω位のもの(抵抗が小さいほど画面が明るくなります。) 自分は100Ωを使用

以上は自分のパーツボックスに入っていたものを流用。

自分の場合、抵抗もコンデンサもまとめ買いしているので上記のパーツ3つで10円ぐらいですかね。

 

コンポジット端子プラグ2個(映像用・音声用(モノラル)で使用)

ネットで購入。探せばいくらでも安いのはありそうですが、耐久性も考えて1個200円ぐらいのちょっと良いモノを奮発して買いました。

 

ユニバーサル基板

無くてもいいですが、各部品が空中配線だとちょっと見栄えが悪いし、ショートの危険性もあるので使用。配線後適当な大きさにカットして使用します。

自分のは1枚60円ぐらいだったかな。

 

導線

ざっと1.5mぐらいあれば十分でしょう。基盤やコンポジット端子との接続に使います。

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回路図

回路というほどでもないですが、実際の回路はこんな感じです。難しくは無いので簡単に作成できます。

しかし、回路図書くのって学生の時以来20年ぶり位でしたが、今はコンデンサとか抵抗とかの記号が昔と変わっているんですね。特に抵抗の記号は自分はギザギザのイメージでしたが今はもう旧記号なんですね。

ちなみにファミコンの基板のそれぞれの信号が出ている場所はこの部分。

(本体後ろ側の端子側に近い基板部分の拡大です)

基本部分をユニバーサル基板に組み込む

上記の部品や導線をユニバーサル基板に組み込みハンダ付けしていきます。

必要な部分のみ基板をカットして完成。部品数が少ないので簡単なお仕事です。

 

ファミコンに組み込む

まずはファミコンにコンポジット端子を取り付けましょう。

いろいろな意見があると思いますが、自分は内部にスペースが十分にあるこの位置に取り付けたいと思います。

 

ケースにドリルで穴を空け

ネジでコンポジット端子をケースに固定します。

無事コンポジット端子が取り付け出来たら、

回路図に従って先ほど作成したユニバーサル基板上の配線をファミコンの基板上や増設したコンポジット端子上にそれぞれハンダ付けしながら配線をしていきます。

最終的にはこういう感じに配線をまとめて完了。

組み上げて、完成です~。いい感じにキレイに仕上がりました。

テレビに繋げてみる

テレビとファミコンに増設したコンポジット端子をケーブルで接続して、電源を入れると・・・・

画面が表示されました!無事コンポジット化成功です!!

RF出力との比較

ここで旧来のRF出力と画質を比較してみます。

今回の改造でRF出力端子とコンポジット両方から同時出力が可能になるので、同じ型番のテレビを2つ用意して全く同じ画質設定にて比較しました。(左のテレビがRF出力で右がコンポジット出力)

パッと見はあまり違いが分かりませんが、ゲーム画面を拡大してみると、

(↑RF出力)

(↑コンポジット出力)

どうでしょう。コンポジットの方が若干色合いがはっきりして画像のフチなどもはっきりしてますね。

お手軽につながる様になっただけでなくこういう恩恵もあります。

但し、音声の方はファミコンはモノラル出力なので、コンポジット化した時にステレオテレビに繋ぐと片側のスピーカーからしか音声が出ないのでコンポジット出力の方が音量が小さくなります。気になる方はあらかじめ音声出力を2分配した方が良いと思います。

今後はノイズ対策が必要?

ちなみに今回の改造では、特にノイズ対策は行っていませんので画面を良く見ると縦縞ノイズが発生しています。しかし大きな同色のベタ塗の背景のような部分でしか目立ちませんので、個人的にはさほど気にするほどでも無いと思います。

まぁ、これはネット上の情報で想定済み。将来的に気になった時に、ノイズ対策改造もしてみましょうかね。

ファミコンの寿命がちょっと延びた?

本命はHDMIだが・・・

今回のコンポジット化で繋がるテレビが増えてファミコンの寿命がちょっぴり延びて嬉しい限りです。

まぁ実際には、世の中のテレビは既にデジタル化がかなり進んでいてこのコンポジット端子もアナログ規格なので徐々に端子を搭載しなくなっているテレビも出始めていますね。

めまぐるしく規格が変更される昨今、今後はおそらくHDMI端子が一番安泰だと思われますが、そもそもアナログ規格で出力設計されているファミコンをダイレクトにデジタル規格のHDMI化するのは難しい話でしょうから、今のところはこれで良しとしたいと思います。とりあえず、もうしばらくは一般的なテレビであれば遊べそうです。

2019/11/14追記

↑シャルル様よりコメント欄にてコンポジット(RCA)端子のGNDの配線方法の具体的な接続方法について質問がありましたので、その部分の拡大写真を載せておきます。自分の場合は2つのコンポジット端子のGND側とケーブルをまとめて、このようにハンダ付けし基板上のGND端子へ接続しています。参考になれば幸いです。

Author: Naokit

5 thoughts on “今更ながらファミコンにコンポジット端子を付けてみた

  1. 大変興味深く拝見いたしました。
    わからないことがあるのですが、
    RCAジャックにGNDからの導線を
    接続する際、ジャックの外側の
    穴の開いた部分にはんだづけして
    いるかと思いますが、片方のジャックに
    だけ、つけているのでしょうか?
    それとも両方でしょうか?
    両方の場合、どのようにして、二つの
    ジャックにGNDをつなげているの
    でしょうか?教えていただけると幸いです。

    1. ご質問ありがとうございます。
      両方のコンポジット(RCA)端子のGNDと導線をまとめてハンダ付けして基板上のGNDへ戻しています。
      具体的な写真をブログの本文上で追記で紹介していますので参考にして頂けたらと思います。

      1. ご丁寧に説明をしていただきまして、ありがとうございます。
        画像の追加をしていただいたので、大変わかりやすかったです。
        他のサイトでは、この辺の説明を割愛しているところが多かったので、とても助かります。というか、一般的には当たり前の知識でそれで省いているのだと思いますが(笑)

  2. 何度もすみません。
    また、質問させていただきます。
    上の説明のところで、音声の2分配のくだりがありますが
    確かに音が小さくなります。
    2分配するやり方は、ファミコンの基板の別の箇所から音声信号を
    引っ張ってくるのでしょうか?
    それとも別の簡単なやり方はありますでしょうか?
    基本的な質問ばかりですみません。

    1. https://amzn.to/2SKEFO1

      ↑単純にこういうのを使ってみてはいかがでしょうか? ちなみに当たり前ですが単なるモノラル2分配なのでステレオ出力にはなりません。

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