前回CPU交換したゲーム用PC
今回はちょっとした小ネタ。
先日CPUをRyzen7 2700XからRyzen7 5700Xに交換したゲーム用PCですが、いろいろ調べているうちに禁断の改造であるオーバークロックを試したくなりました。
オーバークロックって?
オーバークロックとはCPUやGPU等の設定を意図的に変更し、定格以上の周波数で駆動させ性能向上を図ることで完全に自己責任の作業です。
学生の頃はPCの自作は頻繁にしていたのでオーバークロック作業も当たり前のように行い、PCの性能をなるべく極限まで引き出して使うという行為自体に満足感を得ていました。しかし、社会人&オッサンになって時間も無くなりPCの性能も当時とは比べ物にならない程向上し、無理にクロックアップせずともストレスなく十分使えるようになって来るにつれてそっち方面の探究心はすっかり失せてしまうようになっていました。
AMD純正のツール
何やら最近のCPUにはメーカー純正のオーバークロックツールが出ているとの事。AMDのCPUの場合はRyzen Masterというツールのようです。オーバークロックと言えば昔はBIOS設定を弄るのが常でしたが、このツールはWindows上から行えるので便利です。
まぁ、この分野に詳しい人であれば当たり前のツールなのかもしれませんが、20年ぶり位のオーバークロッカーである私Naokitにとってはこの件はちょっとした驚きでした。昔はオーバークロックといえばCPUの破損や寿命を縮めるメーカー非推奨の危険な行為で、ある種の”背徳感”と”自己欲求”を満たすためのモノだったのですが、メーカー純正のツールが出ているとはずいぶんとポップな作業になったものですねぇ。(最近のCPUにはオーバークロック前提のモデルや、熱破損を防ぐ安全機構が搭載されているのもあるとは思いますが。)
オーバークロックを試してみる
先述のツールは上級者の方なら細かい設定もいろいろ出来るようですが、自分の場合は興味本位で少し試したいだけなので、後述する簡単自動モードで試してみましょう。
PROFILE設定内の”Auto OC”を選択しApplyボタンをクリックすれば、比較的安全な範囲でオーバークロック限界値を自動設定してくれるようです。
*オーバークロックを解除したい時にはDefaultを選択しApplyをクリックすればよいようです。
ベンチマーク結果
では、ベンチマーク結果です。CineBench R23でテストしたところ、
(↑Ryzen7 5700X OC後の値)
CPU(Multi Core) 14445
CPU(Single Core) 1478
となりました。
(↑参考:Ryzen7 5700Xデフォルト値)
Single Coreの値は誤差の範囲だと思いますが、Multi Coreの値はオーバークロック後に約13%程性能が向上しました。この数値は上位のモデルであるRyzen7 5800Xのスコアが15000前後の数値である事を考慮するとなかなかの向上ですかね。
ただ、ベンチマーク中にCPUの消費電力がオーバークロック前の65Wから135W近くまで2倍以上増加していたので極めてコスパが悪い状態になっていました・・・・。
普段の使用は控えたい
オーバークロック作業により無事まずまずのCPUの性能向上は確認できたのですが、先述した通り通常の性能でも特に不満に感じていないのと、消費電力に対する性能向上であるワットパフォーマンスがかなり悪いので積極的に常用はしたくないかなといった印象でした。発熱量上昇によるPCの寿命短命化も心配ですしね。
・・・ってことで今回はここまで。では、また。