ジャンク箱で発見
いつものようにハードオフのジャンク箱を漁っていると、結構黄ばんだMOドライブを発見。当然付属品は欠品していますが、値段は330円と格安。
最近、PC-98シリーズ等の古いPC環境をネタで扱う事も多いので、それらのレトロPCとのデータのやり取りにMOドライブを使う機会も増えたので、動けばラッキー程度で購入してみました。
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型番はMOC-U640。IOデータ製のMOドライブでした。2000年初頭の頃の発売で、もう20年以上前のモデルになるようですね。左側にスライドスイッチがあります。
ACアダプタ電源の定格は5V 2.2A。5V電圧なら比較的に容易に調達できそうです。
PCとの接続のインターフェースは最近は全く見なくなった”ミニUSB端子”です。PS3のコントローラーでも採用されていた端子といえば、思い出した方もいるかも知れませんね。後、後述しますがこのMOのUSB規格はver1.1の様なので速度は期待できないかも。
前面のMOディスク挿入口は一部欠けて破損してますね。まぁ、気にしない。
内部でカラカラと言う音がするのでおそらく、内部に欠けた部品が落ち込んでいるようです。
ACアダプタ・ケーブルを調達
後日、別のハードオフ店舗のジャンク箱で使えそうなACアダプタを調達。110円。
調べてみると、オーム電機のポータブルラジオ用のACアダプタの様ですが電圧・プラグの極性・端子形状も一致するのでこれで代用できそうです。純正のACアダプタに比べ電流量は1.5Aとやや少なめですが、まぁ余程の負荷をかけなければ多分動作はするでしょう。
続いて”ミニUSBケーブル”を準備。これは家に何本か転がっているのでそれを流用しました。
昔はダイソー等でも簡単に手に入ったと思いますが、最近はさすがにもう売ってないでしょうね。
PCに接続してみる
ACアダプタ・ミニUSBケーブルを接続し電源をオンすると、電源ランプが点灯しました。
無事、電源周りは生きていたようです。
Windows10のPCにUSBケーブルを接続すると、問題なくデバイスマネージャー上で認識しました。
どうやら、富士通製のドライブが採用されている様ですね。
では、MOディスクをドライブに挿入してみましょう。
MOディスクをセットすると、マイコンピューター上に”USBドライブ”のアイコンが表示されました。
この後、いくつかファイルの読み書きテストを行いましたが、全く問題なく使用できました。代用したACアダプタがやや電流量が少なかったので、動作が不安定になるかもと心配していましたが大丈夫な様です。
破損部分を直す
その後、本体を振っているとディスク挿入口から破損部分の欠片がポロっと出て来たので、動作には直接関係ないですが瞬間接着剤にて補修しました。
まぁ、今回は修理と言えるものはこれぐらいしかしていませんねw
超ド低速!w
その後ベンチマークを行った所、衝撃の結果が。
予想はしていましたが、読み書き速度が絶望的に遅いw MOディスク自体が元々”光レーザー”と”磁気”の両方を用いた記録方式のため仕組み上高速化が難しいのもありますが、前述したようにUSB端子の規格が黎明期のver1.1なので更に動作が遅くなっている感じです。(もしかしたら電流量不足で遅くなっている可能性もありますが。)
当時の頃の数メガ位の小容量のデータ保存ならともかく、最近の数百メガクラスの容量の大きいデータ保存はかなりキツそうですね。
って事で、今回はここまで。では、また。