激安のPCエンジンDuo-R
ハードオフで激安のPCエンジンDuo-Rセットを発見。言わずと知れたPCエンジンシリーズのオールインワンタイプである”Duo”の廉価版モデルですね。
未チェックのジャンク品とはいえ、値段は何と2200円!。今時コントローラーと電源アダプタまで付いてこの値段は破格ですね。
ちなみにAVケーブルは欠品。そのため店舗で買取時に動作確認が出来ずジャンク扱いになったものと推測できます。
動作確認
AVケーブルが無いので画面では確認できませんが、とりあえずコントローラーを繋ぎ電源を入れてスタートボタンを押すと、CD読込ランプが点灯しているようです。この時点で電源が入らない等の不具合は無さそうです。
ここでDuo-RのAV端子の信号のピンアサイン情報。
この端子形状は一般的にはDIN5ピンタイプと呼ばれる規格のもので、PCエンジンの場合、この5ピンには左から順に、
V・・・ビデオ信号
R・・・右側音声
G・・・グランド
使用せず・・・正確には5V電圧が来ている。RF信号用?
L・・・左側音声
といった信号がダイレクトに流れています。つまり別に専用のAVケーブルが無くてもこの端子にコンポジットケーブルを接続すれば映像を映すことが出来ます。
って事で、とりあえず基板の実験用等でも使用するジャンパケーブルをこの端子に突っ込みコンポジットに仮接続してテストしてみましょう。
おーっ!無事Duo-Rの映像がテスト用のモニターに映りました!!。映像は生きている様です。
手元にPCエンジン用のゲームディスクが無かったのですが、音楽CDを入れると認識しています。どうやらCDドライブもちゃんと読込できそうな感じです。この後、左右の音声端子も調べましたが、特に異常無しでした。これは大当たりを引いたようです!!。
一応、分解清掃
動作は確認できたので次は清掃。
この個体、ジャンク品だけあってかなり汚れが目立ちます。この汚れが意外に厄介で、アルコール清掃・OAクリーナー等を駆使して、
30分程かけてようやくここまでキレイになりました。ふぅ、疲れた。
続いて分解作業。
分解のために背面の特殊ネジを5か所ほど外します。
ちなみにこの作業ではトルクスドライバーのT10が必要。この手のネジは各種ゲーム機やPC等でも使用されていますので持ってない人はこの機会に買っておきましょう。
ネジを無事外し、上蓋を取り外す際は右側面中央部辺りにあるコネクタを抜くのを忘れないように注意しましょう。
はい。御開帳。もっとホコリだらけかと思ってましたが、内部は割とキレイでした。
基板左上辺りにあるこの部品が本体内蔵のバッテリーバックアップに電源を供給するコンデンサ。
これを大容量のものに変更する改造がありますが、今回は見送ります。いつかブログネタに困った時にでもやりましょうかね。
CDドライブも外し、メイン基板だけを取り出してみました。
ついでに基板の裏側も記念撮影。軽く全体点検しましたが、Duo-RはDuoに比べてコンデンサの質が良くなっているからなのか、交換が必要そうなコンデンサは特にありませんでした。
ケーブルを直結改造する
さて、ここからが改造です。純正のAVケーブルを中古で購入しても良いのですが、あのケーブルはこのDIN端子に挿すと背面部がかなり出っ張り邪魔になりますし、接触がすぐに悪くなりしかも外れやすいといったイメージがあるので今回は普通に家に転がっているコンポジットケーブルを基板上に直結して運用してみたいと思います。
ちなみにDIN端子のそれぞれのピンの基板上の位置はテスターで調べた所、上図の様な感じでした。
これさえ分かれば配線の直結は簡単ですね。
まずは適当な導線を上記の基板上の各信号の場所にハンダ付けし、配線を引き出します。
各配線はハンダ付け後ビニールテープ等を上から貼りしっかり固定しておくと良いと思います。
その後基板をケースに戻し、こんな感じに上部に配線を引き出します。
後はあらかじめ加工しておいたコンポジットケーブルをケース内に引き込み、
先程基板から引き出した導線と該当する各ケーブルを繋いで直結します。
後は上蓋等を組み上げれば完成です。
自分はDINコネクタの隙間からコンポジットケーブルを引き出しています。今回の改造により、前述したように純正の専用ケーブルを使うより背面に出っ張りも無く、ケーブルの接触不良や紛失も無いので快適です。
PCエンジンのソフトは主に実家に置いてあると思うので、また機会があれば持ってきて遊んでみましょうかね。
今回はここまで。ではまた。