カシオ FD-1 ジャンク品 本体108円(税込)ACアダプタ540円(税込)
先日、日課となっているハードオフ巡りで気になるジャンク品を発見。
その商品はカシオのFD-1。ジャンク品で本体価格は108円(税込)。
専用ACアダプタは別のジャンク箱を漁って同時に購入しましたが、ちょっとお高い540円(税込)でした。
この機器、なぜかネット上でも資料が少ないのですがどうやらカシオの音楽キーボードに繋げて使うMIDIデータ再生機器のようです。ただ、MIDI音源は内蔵してないようでこれだけでは音は出せません。
まずは外観を確認
前面には各種操作ボタンとディスプレイ部。レッスンボタンがある事から音楽キーボードのレッスン用途で使うのを想定しているようです。
背面にはMIDIの入出力端子があり外部のMIDI規格対応の機器と接続が可能なようです。
という事は、カシオの音楽キーボード以外のMIDI機器とも接続は可能なはず。
側面にはフロッピーディスクドライブ搭載。フロッピーから好きなMIDI音楽データを取り込んで、それを音楽キーボードに転送しレッスンすることが出来るという事でしょう。
MIDI(ミディ)って何?
*ここで、最近のPCユーザーの方ですと”MIDI”と聞いても何のことか分からない方も多いかもしれません。
MIDI(ミディ・Musical Instrument Digital Interface)というのは簡単に説明すると、電子音楽機器同士のデータのやり取りをする規格(又はその規格に沿って作成された音楽データの事を指す事も)でいわゆるコンピュータミュージック(DTM)の黎明期の頃から普及しているものです。はい。分かりにくいですねw
MIDI機器で作成された音楽データは、例えると楽譜データのようなものでデータ的には ”どの音をどのような楽器音でどの強さでどのくらいの長さ演奏する” 等という情報が書き込まれているだけです。
このためメリット・デメリットが存在し
○メリット
・データ容量が非常にコンパクト
・後でメロディを変えたり、音色を変更したり(例えばピアノの音をパイプオルガンの音に変更等)等データの様々な変更・修正が容易
○デメリット
・音を出すためにはMIDI音源が必要
・メーカーによって規格が違う(ローランド→GS規格、ヤマハ→XG規格、各社共通→GM規格 [但し音数は基本の128音] )
・再生するMIDI音源機器によって音が変わる(特定の音源用に作られたデータ)
等があります。
パソコン黎明期の頃は、今と違って保存機器の容量も少なく通信回線も貧弱であったため、上記の ”データ容量がコンパクト” というのが重要であったためパソコンでまともに音楽を聞く(当時は一部のゲーム等でもBGMにMIDIを採用していました)という場合はわざわざ高価な音源を買って楽しんでいました。しかし、今の様に大容量のストレージや高速なネット回線が普及している時代では比較的容量の大きいデータを生音のままMP3やYouTube等で配信できるようになったため、作曲の場合は別ですが、配信目的ではあまり使われなくなってきている印象です。
まぁ、前置きが長くなりましたが作曲等でMIDIに興味がある方は以下のサイト様を参考にどうぞ。
動作確認のため音源内蔵キーボードに接続
では、本題に戻りまして早速動作を確認してみます。
以前、私Naokitは大学時代に買ったローランドのSC-55STというMIDI音源を持っていたのですが、何を血迷ったのか数年前に突然”プチ断舎利”をしたい時期がありましてハードオフにて500円程度で手放してしまいました。(今、思えば非常に後悔しています・・・・)そのため現在は単体のMIDI音源は所有していません。
本当は今回の機器をその機器に繋いで豊かな音色数で音楽を再生してみたかったのですが、そういう理由で願いはかなわず。
という事で、今回は素直にMIDI音源内蔵の”光ナビキーボード”を持っているのでこちらに繋ぎます。
・・・っていうかこれが本来の使い方なのでしょうけどw(ただ、GM規格なので音色の数が少ない)
ちなみにこのキーボードも記事にしていませんが、多分7,8年前ぐらいにハードオフで購入しました。(セールで3000円前後?)
背面にはもちろんMIDIの入出力端子がちゃんとあります。ここに今回の機器を繋ぎます。
再生機の”MIDI OUT”端子とキーボードの”MIDI IN”をMIDIケーブルで接続。接続はとりあえずこれでOK。本当はもう一方の端子も繋げばおそらく相互通信してレッスン機能も使えるのでしょうが、手持ちのケーブルが一本しかないため今回はそちらは繋がず。
フロッピー内のデータを再生してみる
電源も無事に入るようなのでフロッピー内に入っているデータを再生してみます。(MIDIデータはあらかじめSMF0の型式に変更しないと認識しないようです。)
動画を見てもらえば分かる通りフロッピーの読み込みも問題なく行え、ちゃんとキーボード側の音源で再生できました。テンポの変更も問題なし。パソコン無しでMIDIデータが再生でき、連動して光る”光キーボード”の動きをみるだけでも楽しいのでBGM&プレゼン的な使い方としては面白いです。
*今回、動画中のMIDI曲データは
上記のサイトで公開されている”みゅう”様作成のクラシック曲データ(エンターティナー)を使用させて頂いております。”みゅう”様ありがとうございます。
またMIDIに興味が沸いてきた
しかし、久しぶりに聞いてみるとMIDIでの曲鑑賞もなかなかいいですね。10年ぶりぐらいに再びMIDIに興味を持つようになりました。これを機会にHDDの奥深くに眠っているであろう各種ゲームミュージックのMIDIデータを聴いてみようかな~
今後、ハードオフにMIDI音源と出会う日があれば購入を考えてみようと思います。当時、”高嶺(高値?w)の花”だったローランドのMIDI音源の名機 ”SC-88Pro”なんか見つけたらかなり惹かれますね~w