だいぶ前に買って忘れていた
部屋の押入れの掃除をしている時にあるものを発見。
iPhone用ガイガーカウンターです。
ガイガーカウンターとは日本語で言うといわゆる放射線量測定器です。5~6年ほど前に某家電量販店で2000円程の処分特価になっていたので購入しました。(元々は1万円近くの商品だったと思います。)購入した後、一度だけ動作テストをして押入れに放り込んでいました。
箱の中身を確認
中身はこんな感じ。説明書2種類と本体、接続ケーブルです。
本体に接続ケーブルをつなぐとこんな感じ。後はiPhoneに繋いで使用するのですが、
iPhoneへの接続端子は昔懐かしいDock端子です。今では知らない人もいるかも知れませんが、現行のLightningケーブル以前の端子でiPhone4Sまで採用されていました。
iPhone4Sを準備する
・・・って事で、我が家の押入れには今でも問題なく稼働するiPhone4Sもありますので引っ張り出してきました。
これがDock端子です。
Dock ←→ Lightningの変換アダプタを利用すれば今の機種でも対応できるのでしょうかねぇ。
無事接続できました。
専用アプリはもう配布されていない
この機器の専用アプリは”radTEST”と呼ばれるソフトです。
残念ながら現在はこのソフトの公開は停止しているようで、AppStoreで検索してもヒットしません。
幸い、このiPhoneには当時ダウンロードしていたアプリがそのまま残っていたのでセーフでした。こういう特殊なアプリは一度無くなると再入手が困難なのでどうにかして欲しいものです。
アプリを起動してみる
アプリを起動すると簡易的なアナログメーターが表示されます。
針が右方向に振れるほど放射線量が多いという事で、直観的にわかりやすい表示方法ですね。
お好みでデジタル表示にも切り替え可能。
実際に放射線量を測定してみる
この自然界には微量の放射線は溢れていますので、いろいろな場所で放射線量を測定してみます。
(各場所で1分間の放射線量を測定しています。正確な測定のためには、本来はもっと長い時間の計測が必要なようです。)
自分の部屋
計測時間 1分間
放射線量 1.13nSv
レート 0.07μSv/h
カウント総数 1
部屋の真ん中で測定した値です。とりあえずこの値が基準としましょう。
**************<注意>******************
以下は家電製品からの測定値になります。
家電製品から放出されるのは一般的には電磁波だと言われていますが、厳密には非電離放射線と呼ばれるものであり、詳しい方からすれば今回の測定はこの機器で測定できる放射線とは全く異なる意味のない見当違いな実験かもしれません。単に私Naokitの興味本位での測定という事でご了承ください。また、計測結果値に関するコメントも素人解釈によるものですので、もし誤りなどありましたらお許しください。
*****************************************
小型テレビ
計測時間 1分間
放射線量 2.93nSv
レート 0.18μSv/h
カウント総数 3
稼働中の19インチの小型テレビの下部付近の値です。先ほどの部屋の値よりも少し高い数値ですね。
スーパーファミコン
計測時間 1分間
放射線量 1.32nSv
レート 0.08μSv/h
カウント総数 1
稼働中のスーパーファミコン上部での測定値です。部屋の値とほぼ同値ですね。
ファミコン
計測時間 1分間
放射線量 1.98nSv
レート 0.12μSv/h
カウント総数 1
スーファミよりも放射線量は多めですね。ただ、カウント総数が1の時は放射線量が少なすぎ測定値の信頼性は落ちるらしいので、一概にスーファミより多いかどうかは正直微妙です。
パソコンの内部
計測時間 1分間
放射線量 0.83nSv
レート 50.02μSv/h
カウント総数 1255
稼働中のパソコン内部の測定値値です。パソコン内部は放射線量が多めですね。カウント数もかなり多めです。と言っても、もちろん人体に影響があるレベルでは全くないと思いますが。
パソコン外部
計測時間 1分間
放射線量 7.39nSv
レート 0.44μSv/h
カウント総数 5
稼働中のパソコンケース外部の表面付近の測定値です。放射線量はなぜか多めですが、カウント総数が少ないので1時間当たりの放射線量のレートの値は低めですね。ケースが金属製なので外部への放出量はかなり減っているのでしょうか。
なかなか興味深い
普段は放射線量の測定には専用の機器がないと測定できませんので、意識することはありませんが、放射線というものは意外なものが意外な数値を出すこともあるので面白いですね。
自分が子供の時ならこの機器でいろいろと測定して自由研究などしてみたいものです。