元祖クラウド型ゲーム機を買ってみた – G-cluster –

知っている人は知っているゲーム機

ゲームショップを徘徊中とあるものを発見。クラウド型ゲーム機のG-cluster(ジークラスタ)です。値段は税別180円。もともとは9800円ほどするゲーム機です。

これまでも時々ハードオフ等でも見かけましたが、相場より安めだったので購入。

裏面に付いていたコメントによると付属品も一応入っているようで、HDMIケーブルとUSB電源アダプタだけでも十分元は取れそうですw。

んで、G-clusterって何?

G-clusterはブロードメディアが2013年に発売した、クラウド型ゲーム機です。

特徴的なのはあらかじめ購入したゲームを、このゲーム機自身が処理するのではなく、すべてサーバー側で処理しその映像のみをサーバー側からこの機器にストリーミング転送して出力するというものになっています。まぁ、わかりやすく言うと向こうのサーバー上のゲーム機をネット経由で遠隔操作しているという表現だとわかり易い感じですかね。

当時としてはかなり先進的な構想のゲーム機だったと思います。

盛大にコケた

で、その後どうなったかといいますと、このゲーム機は盛大にコケました

残念ながら、それほど魅力的なゲームのラインナップを揃えられなかったのと、ストリーミング処理という事でどうしても多少なりとも遅延が発生してしまうのでゲーマーの方達に支持されるには至りませんでした。

そのため末期にはロジテックの数千円するワイヤレスコントローラー(F710)とこの本体のセットで、コントローラー単品の値段以下の1500円前後で投げ売りされる状態。

本体はそっちのけで、コントローラー欲しさに買う人が続出した感じでネット上ではちょっとした祭り状態でした。

残念ながら元々の会社は倒産してしまいましたが、現在は別会社(ブロードメディアGC)がサービスを引き継いで継続されています。

開封してみる

付属品はこんな感じ。写真には写っていませんが、マニュアル類や取り付け用の本体ホルダーも入っていました。同梱されていたHDMIケーブルはかなり短め。

本体はかなりコンパクト。フリスク2周りくらい大きくした感じで重さもかなり軽いです。

 

テレビに繋いでみる

家で転がっている、10インチの小型テレビに接続してみた所、無事電源も入りました。(撮影の都合上本体の電源はモバイルバッテリーから供給しています。)

最初にWiFiの設定などが必要なようです。

このままでは何も操作できないので家にあったロジクールのUSBゲームパッドを繋ぎます。

一通りの設定を終えて、コントローラーのAボタンで開始。今回は試していませんが、スマホの専用アプリでも操作できるようです。

起動画面が表示されました。

ゲームのランキングを見てみると上位はFFシリーズで占められています。まぁ、有名なゲームではありますが、中古で数百円で買えますし、今更わざわざストリーミングで遊ぶために購入しようとは思いませんが。

PCエンジンのラインナップはなかなか良さげ。(各画像はクリックで拡大します)

グラディウス沙羅曼蛇 等に加え、隠れた名作 ”ニュートピア” もありました。

10分間のお試しプレイ可能

会員登録等はしなくても各ゲームは10分間お試しプレイが可能なようです。これは嬉しい。

それならばとグラディウスを遊んでみました。一応、普通に遊べますが、多少のもっさり感や遅延が感じられますね。アクションゲームやシューティング系のゲームが好きな方は少し気になるかも

ファイナルファンタジー13もお試し。ムービーシーンも割とスムーズに見られますし、ゲーム自体の動作も特に問題はない感じですね。

思っていたよりもいい感じで動きます。このクラスのゲームがどんどん増えてくると良いのですが。

今後の5G世代には大化けするかも?

実は、あのGoogleも2019年末にクラウド型のゲームサービス”Stadia”を開始していますが、こちらも現時点では、やや苦戦気味の様です。

ただ、この分野はサーバー側のマシンの高性能化や高速・低遅延・多数同時接続を謳っている”5G”通信時代になれば、不満点も解消され大化けする可能性もありますよね。

インフラが整えば後はコンテンツの充実が課題ですが、それらを解決できればこれから注目の分野ではあります。

  

Author: Naokit

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